俺ツエーーー
62話
さっきの出来事について説明します。
あと俺の心情についても言うわ。
剣で相手を攻撃するかしないかで、迷っていた時、鞘の存在に気づきました。
鞘はベルトに、まぁ言い方は悪いが付いてるだけなので、正直力を入れればすぐ外れた。なので、相手の首と腹に向かって鞘付き短剣を当てたら、あれだ。
俺はあまり血を見たくないので、1番無難だ。
え?素手で攻撃しないのかって?
そんなの無理に決まってんだろ!!
剣の修行はしてても、肉体面は何もしてないんだから!!!!!
だが、こんな短時間の美咲との修行で
敵を倒すことができるなんて。ほんと
あいつの強さ、おかしいだろ…
そして、仲間の1人がこんな駆け出し冒険者によって倒されたのでもちろんおつむがカンカンだ。
「キサま、ナンデそんなツヨいんだよ?
やハリ、アマリミさとコウドウしていたからナノカ?」
[貴様、なんでそんな強いんだよ?
やはり、甘利美咲と行動していたからなのか?]
質問された。ここで『修行してるから』とか言ったら、天然バカとか思われそうだから「うん」とだけ答えておく。
そしたら
「このー、ナメやがっテ!!オレたちだって、ホンきをだせば、オマエなんてひとひネリだ。」
[このー、なめやがって!!俺たちだって、本気を出せば、お前なんて一捻りだ。]
・・・なんだあいつら?やっぱ、チンピラは面倒クセェなとか思っていると。
なんの合図もなしに全員が俺に向かってきた。
「なんだよ!あいつら意識シンクロしてんのか?」
俺は少し戸惑ったが、こいつらは多分俺を倒すことが出来る何たって、
俺今強いから♪
・・・あれ?多少性格美咲っぽくなってね?
あいつらが攻撃してきてもなぜだか攻撃を見切れることができる。
おぉ、おぉ、当たらないぜ
そして敵に隙がある時にさっきと同じよう首や腹を攻撃して気絶させる。
そして、なんとか全員倒した。
俺って対人用に生まれた人間かな?
そして終わって油断していると後ろから気配を感じた。
振り返ると、1番最初に倒した奴が剣を振りかざしていた。まずい、回避する時間もない。
終わったとその瞬間は思った。
だが、
「ウグッッ!!!!!」と叫び
本日二回目の気絶をした。正直何が起こったかは分からない。でも、
「ほんと、最後の最後まで集中してないと何があるか分からないよ。この世界は特に」と聞き覚えのある声が聞こえた。
まさかと思い声のした方向を見ると、
美咲が起きていた。
今のは、やっぱ彼女か。
俺が「ありがとう。ほんとに助かりました。」というと彼女はニコッと笑って見せた。
あ、やっぱ、俺の中でのヒロインは彼女だな。そう確信した。