やぁ、今日もいい1日になりそうだね
56話
目覚めると部屋の中は明かった。
俺の部屋には時計というものがなかったので何時かは分からない。でも、まぁ
いつも通りの時間に起きたのだろう
と思って部屋を出て階段を下りた。
リビングには美咲がいたので
「おはよう、今日もいい朝だね」と言うと。
「うん。こんにちは。ほんといい昼ですね。」と言われた。
俺は「へ?」と思った?で、恐る恐る時計を見ると、12時になろうとしていた。
あ…むっちゃ寝てた。
あーぁ、ヤベェ。多分これ怒られてるな。いや、呆れられてるのか?とりあえず
なんか言おう
「あっの〜、美咲さん。どうして起こしてくれなかったの?」
「え?普通、じぶんで起きるものじゃない?てか私のせいなの?」
まずい、さらに怒らせてしまった。
「いやいやいやいや、決してそんなことはありません。多分、いや絶対自分のせいです。やっぱあれだね。死にかけると
たくさん睡眠って必要なんだね。」
とよく分からないことを言って、怒りをどこかに取り除こうと頑張っている。
「はぁ〜…」
あー、呆れられてる。マズイな。これはまずい。
「ところで、今まで何してた。」
「べっつに、なにも…」
よし、謝ろう。顔を地面に貫通させるくらいの勢いで土下座しよう。
「ほんと。申し訳ございませんでした」
と土下座をすると。
彼女は少し笑いながら
「謝るの遅すぎ。もっと早く謝ってくれれば、すぐ許したのに。ほんと引きこもりって人の気持ち分かんないんだから。」と許してくれた。
「じゃあ、ごはんつくろ。あんた朝も食べてないからお腹減ってるでしょ」
そして昼ごはん+朝ごはんを作る
昼食が終わると、掃除・洗濯をする。
そして、終わったあとは珍しく、
美咲から話があると言われた。
彼女はリビングの椅子座っていた。
俺も向かい合わせの席に座る。
「なぁ?話って?」俺がそう言うと
彼女は険しい顔で
「ねぇ?昨日あなたがやられた相手って
ランドロフの話だとアッドプラントにやられたらしいわね?」
「う、うん。そうだけど」
「あなたなんか疑問に思わない?って
思ったけど、そうか貴方ここにきてまだ
一週間しか経ってないんだっけ。」
確かにまだ一週間しか経ってないが、
俺も疑問に思ったことはある。
俺はあいつらがおとなしいからと聞いて
武器も構えず、近づいていった。
そしたらさ、あれだ。
「やっぱそうだよね。」俺の心の声を聞いてそういった。そして
「ここ最近、モンスターどもが変なの。
突然凶暴になったり、突然死したり。
もしかしたら、何かやばいことが起こってるかも。」
そう言われた時、俺は背筋がゾクッとした。やばいことってなんだよ?
「だから、今日も気をつけて。また、
昨日見たいな調子だと、私に変な噂がまわるでしょ。例えば、『下僕をわざとあんな扱いしてんじゃね』とか
『フォリアちゃんに能力使わせたいだけじゃあねぇの』とか、困るわ。」
はいはい。まぁ自分の事ですよね…
でも確かに気をつけた方がいいのかも知れない。
いや待てよ、そんな危険ならやらない方がいいんじゃないのか。
そんなことを思ってると
「何言ってんの。やらないとお金稼げないじゃない。ほんと、自分のことしか考えてないんだから。この自己中め!」
あまり彼女には言われたくないが
まぁそうですよね。はいすみませーん