今日は特に厳しい特訓だぜ
50話
美咲にケーキを食べられた訳だか、
ここは彼女に感想を言ってもらう。そう思い、「ねぇ?フワフワなのは分かったけど、味の方はどうです?」
そう聞くと、「普通」ときっぱり答えた。
「えっ、普通って…美味しいの?美味しくないの?」
「だからそれも合わせて普通。なんか美味しくもないし、まずくもないって感じ〜」
お、おう。そうかぁ。分かった。
じゃあ、まだダメな訳か
まぁ、まだ2日あるからそこでどうにかしよう。なので、今の出来事はなかったことにする。
「よし、朝ごはん作ろう」
それから朝ごはんを終えて、今は稽古場にいる。
「なぁ〜、手加減ぐらいして欲しいな」
「それは無理かな、わたし手加減ができない性格なんだ♪」
「手加減が出来ないって、どんなだよ…」だが、最初に属性を解放させた時みたいにやれば、なんとかなるか。
「さぁ、早く武器を出してくれ」
「それじゃあ、今日はこれでっと」
俺は今までとは違う剣を出すのかと思った。てか、そのつもりでいた。だが彼女が作り出したのは拳銃だった。
「えっ、まって。」俺は動揺したが
「じゃあ、先手必勝。」と彼女はいきなり撃ってきた。
ちょっとまて、銃とかこれ当たったら
死ぬよね。
俺は弾きかえすことはせず、避けることばかりしていた。
「おいおい、避けてばかりじゃなんと特訓にもならないよ」と言ってきたが
正直、短剣で銃弾が弾き返せるとも思わないので、ずっと避けていた。
だが、銃には隙がある。弾を入れ替える瞬間に攻撃する。俺はそう思い、それまで必死に避けていた。
だが、いくら撃っても弾を入れ替えることはなく、まるで
銃の中で弾が生産されてるんじゃないかって思った。さすがに避けてるだけじゃあれなんで、とりあえず攻めてみた。
そしたら何を血迷ったか、いきなりもう一つ銃を作り出し、なんということか
両手銃で攻めてきやがった。
「えっ、あ、まって・・」
まぁ、もちろん弾はもろにくらった。
のだが、あれ?これ弾じゃない。俺のローブには弾で撃たれたよう跡はなく、無傷だった。
なので、一旦彼女と話をする。
「なぁ?これ弾では、ないよな。」
そう言うと
「そりゃそうよ、だって弾なんて撃ったらあんた殺しちゃうもの。だから今まで撃っていたのは空気弾」
「は?そんなわけないだろ。実際には音とかしっかりしてたし、弾じゃないとありえないだろ?」
「そんなわけないじゃん。空気弾でも音ぐらいするわよ。多分あんた
『銃だから弾が出てくるに違いない』
なーんて思ってたんでしょう、だから
錯角してたのよ。実際弾なんて見てないでしょ。」
まぁ、言われれば見てない。
「よーし今日はやめよっか」
そう言い、俺たちは稽古場を後にした。
だが、彼女は言った何者なんだ?
銃もあんな使いこなせるなんて、
ほんとにあっちの世界からきた人間か?
なんて思いながら、帰った




