えっ??ペット探し??
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48話
俺は、なぜかペット探しというふざけたクエストを受けることになった。
「なぁ?なんでよりにもよってペット探しを選んだ?」
俺は率直に疑問に思ったことを述べた。
「えっと、なんでって言われても、楽そうだし」
どこが楽だ。どの要素が一体楽なんだ?
「楽なわけないだろ。なんせこの町
すげぇ広いんだから。小さい動物なんて、多分半日、いや1日はかかるぞ。」と言うと
「あー、そうかあんたこの町のペッド事情知らないんだ。なら教えてあげる。
この町は『腰より背の低いものは飼ってはいけない』って決まりがあんの」
ひどい事情だな。腰より高いのなんて
家の中に入れたら、家が崩壊しそうだ。
「だから、家の中では飼えないの。全部外に住ませないといけないの。ってこれで満足?」
また、心を読まれていた。
まぁ多少探すのは楽にはなったが、
今から探すと夜になりそうだ。
「てか、疑問なんだけど、クエストって
やめることできないの?」
そう言うと、突然暗い顔になり
「うん…この世界は1度受けたら辞めることが出来ないの。だからクリア出来ないと一生そのクエストと生きることになるの。」
俺はそれを聞いた時、恐ろしさでその場から動けなかった。
なんていう町ぐるみの陰謀だ。こんなのブラックどころの話しじゃないぞ、漆黒レベルだぞ。
だが、突然明るい声で
「まぁ、私がいればクリアできないクエストはないけどね。ハッハー☆」
さってとスルーしておいて、探しに行くか、と思ったが
「ねぇ?無視はないでしょ。無視は」
無視もだめか…彼女の取説が欲しい。
そして俺たちはペットを探しに歩く、
クエスト用紙には
『馬龍種のペットが突然消えました。
名前はパペット君です。色は緑で耳が鋭いです。どうか探してください』と書いてあった・・・(5割は美咲が解読したってことは黙っておこう)
「ねぇ?馬龍種って?」
「洞窟に行く時に私たちを運んだ
動物いるでしょあれ」
「あ!あいつか。あの胴体が馬で尻尾が龍で顔が龍と馬の中間のあいつか。」
「うーん、まぁそうだね。」
「でも、そう簡単に見つからないだろ。
だって、緑で耳がとんがっている奴なんてたくさんい・・・・・・た…」
俺が話していると目の前に
緑色でやけに耳が鋭い馬龍種がこっちを見ていた。
「なぁ、美咲、パペットって読んでみて」
「う、うん。わかった。
'"▲≒¢▱"!!」
美咲がそう呼ぶと
そいつはこっちに向かって歩いてきた。
「うわ、ビンゴだ。」
「うん、ビンゴだね。」
俺たちのクエスト時間わずか5分。
最速で終わった。
それから俺たちはパペット君の持ち主の家に届けに行った。クエスト用紙に地図が貼ってあったので、俺は訳が分からないが、美咲は分かっているので、迷わずに行けた。そして届けに行くと、とても感謝され。報酬をもらった。
で、家に帰ることにした。
その帰り道
「なぁ、これ凄い運使ったな」というと
「あんた、運だけはすごいあるんじゃない?」と彼女に言われた。
確かに俺は過去、
自分のところだけ雨が降らなかったり、
黒猫が前を通りかかったがやめた。など
なんとなく運はいい方なのかも知れない
「う、うん。もしかしたらいいかも。」
「よーし、じゃあ決めた。これからペット探しがあるならあんた全部やりなさい」
・・・・え?
何をおっしゃっている?
「だから、ペット探しはあんた専門ってこと。あんたの強運ならすぐ見つかるわ。これで私たち2人ともお金を集めることができるわね。やったーー!」
なんか突然のことすぎて、頭がついていかないが、とりえず家に帰って
頭を冷やそう。そう思い、歩みを進めた。




