うるさい、この下僕が
34話
私たちは早速ギルドに行くことにする。
ギルドも家に近くてほんと助かる。
私たちがギルドの中に入ると、
受付で看板娘のフォリアと目があう。
彼女は私にお辞儀をして、彼に手を振る。
「(こいつ、狙われてんなぁ。かわいそ、あの子なかなか裏があるから。)」
で、彼もしぶしぶ手を振る。
それから、私たちは比較的難易度の高いクエストを選ぶ。
「うーん、移動系だと6からか〜
めんどくさ。」
「めんどくさ とか言うなよ。
これとか6でも結構いい額もらえるんだしいいだろ?ね、ね?!」
まぁ、確かに難易度6にしてはもらえる額が多い。
「えっと、説明欄にはなになに?
『北の洞窟でオーガストを倒してください。村に結構被害がきます。
ここから移動では馬車でいきます。
もしかしたら、乱入してくるモンスターがいるかも』
って、雑だなぁ。なんなのこれ、
村になんの被害があるのよ?」
はぁ、めんどくさ。これはひどい説明だわ。
「確かに雑だな。まぁいいだろ。行こうぜ。せっかくだし。」
そう言われしぶしぶ取りフォリアに渡す。
これを渡した瞬間「えっ、これを受けるんですか」と言われた。
はぁー、やっぱ誰もやるわけないよなぁ
「馬車は南口の外で待ってますので、
よろしくお願いします。」
と言われ、しゃべる言葉がまだ分かっていない鳴海に、「じゃあ、行くよ。南口の外まで歩くから」と言った。
「はぁ、そこまで歩くのか。つら」
「いい運動だよ。さぁいっくよ〜。」
だが、彼は歩いている最中、うるさかった。多分自覚はしてないとおもうが、
「いてぇ」やら「足がー」とかうるさい
ほんとうるさい。
そして、南口の外についた。
馬車が何台か止まっていた。
ここの冒険者たち難易度高いの受けなさすぎでしょ…
私たちはお金を払い、北の洞窟まで
連れてってくれと言った。
私たちは後ろの荷物などを置くところに座る。
だが「うわ、なんだこれ、硬った!!
絶対寝れねぇよ。」とあいつが愚痴を言う。
こいつ、下僕のくせして、文句多いわね。
絶対明日、裏切ろ