近頃眠いぞよ
33話
私たちは稽古場を出て家に帰った。
家に帰ったら早速、やつに洗濯・掃除をさせる。昨日は時間がなかったので
自分で掃除をしてしまったが、今日は
彼にされる。いや、絶対にやらせる。
なんせ、私の下僕なのだからするのは
当然じゃん♪
ローブを脱ぎ鳴海に投げる。
彼はちゃんと受け取れず、落としてしまう
「あー、落としたー。ちゃんと受け取りなさいよ。」
「あっ、ごめん。まぁ、許してこれから洗うんだし」
まぁ、確かにそうだ。
彼が雑務をしている最中、私は寝る。
リビングの椅子で寝る。正直眠い。稽古をしたあとはほんと眠くなる。
てか、昨日、あいつに寝顔が見られたが、正直別に構わない。
別に私、寝顔酷くないし。てか、
逆に可愛いから…
もし昨日、あそこで可愛くないと言っていたら、多分視力は奪っていただろう。
まぁそんなこんなで寝る。結構寝付きはいい方だからすぐ寝れる。
そして、私が目覚めると彼は私の前に座っていた。
「ふぁ〜。あぁ、終わった?」
「う、うん」
なぜか彼は挙動不審だった。
どうしたんだろう?
「何かあった?」
「いや、急に目覚めたから正直な驚いた。」
なんだそれだけか。
本当に人に慣れていないな。こいつ
まぁ、急に美少女が目覚めたらそりゃ
ビックリもするか。
「で、早く飯作ろうぜ。
腹減ったんだけど」
あ、そうだ。昼食の時間だ。
そうだ、まだ1人だと作れないのか
このペースで行って一週間で1人で出来るのか?いや、させるか。
可愛い子には旅をされろ?見たい感じか
ん、違うか。まぁいっか
で、そのあとはいつも通りだ。
作り、並べ、食べる。
だが、彼は食べてる最中頼み事をしてきた。
「なぁ、クエストなんだけど」
「ん?」
「難易度の高いやつをお前と一緒に
やってみたいな。昨日みたいなことにはなりたくないし。」
ほう。
「でも、私とやると、全部1人でやっちゃうわよ。だってあんた頼りないし」
「はっきり言うなよ。まぁ、強い敵を
見てみたい☆みたいな理由もあるし。」
「いいけど、あまり高いのを選ぶと
移動中に泊まり込みでやることになるよ」
そう言うと、彼は目をキラキラさせて
「おぉ、移動中に泊まるとか、冒険者っぽい。行こうぜ、ぜひ行きましょう」
と言ってきた。
修学旅行気分できてるなこいつ。
まぁ、あまりの難易度の高さに挫折するといいわ。ふふ、ふふふ。