俺の体力の少なさなめんなよ!
27話
俺たちはクエストをするため町の外を目指す。
ただ、ひったすら歩く。
でも、町の外は歩くにしてはなかなか距離があり、俺たちがいた所はちょうど町の真ん中にあったので、近道というものがない。
まさに、鬼畜同然。
流石に俺も疲れた。
「ごめん、ちょっと休も。」
と言ったが、
「はぁ?何言ってんの。
まだ、半分もあるのにここで疲れてどうするの。これだから、引きこもりの
変態妄想アニメオタクは…
体力なさすぎでしょ!」
今ものすご〜い、呼びかたされたな…
まだ、出会って2日だぞ、
多分だけど、さらにひどい呼び方になりそうだなぁ。
で、なんかその呼び名に腹が立った。
なので、俺の気合いを見せてやると思い
立ち上がる。
「行けます。俺行けますから。頑張りますから!!」
「それなら、最初っから言うなっつうの」
で、俺たちは町の外を目指す。
そしてやっと着いた時には、俺の足が爆発寸前だった。
「あそこからここまで何キロあんだよ」
「うーん、1キロくらい。
にしても体力ないわねぇ。
これからクエストいけんの?」
そうだ、これからクエストあるんだった…無理
「あそこでちゃんと説明してなかったから、
クエスト内容説明してあげる。」
そう、俺はクエスト内容を見ようとしたら、唐突にフォリアに紙を出された。
なので、全く内容がわからない。
「今からやるのは、あんたでも勝てる、
”レッドキーパー"っいう
いわゆる赤いゴーレムよ」
えっ、ゴーレムって俺でも勝てんの?
「で、まだまだ、歩くから、覚悟しといて」
「はっ?!まだ、歩くの」
「まぁ、比較的近いから
私について来て。」
そう言われ、軽く死んでいる足を必死に動かし、彼女についていく。
俺が、歩いている最中、自分では気づかなかったが「あー痛い」「もうむり」
「帰りたい」などと言っていたらしい。
歩いている最中、本当に赤いのが見えてきた。
「おぉー、あれがモンスター。
なんか実際に見ると感動するな」
「なに感動してんの。今からあいつと戦うって言うのに。」
俺あいつに勝てるのかな?
不安になってきた…
そして、俺とあいつとの距離は50メートルぐらいまで迫っていた。
はぁ…やるしかないのかぁ〜
だが、属性が解放された今の俺にはいける気がする。
「よし、今は誰もいないから、
魔力で武器を強化するってことしていいわよ。」
何かまだ習っていないことを言われたが
とりあえず、戦ってみる。
「やぁぁぁぁ!!」
俺はそう言いながら走って行った。
だが、すでに足が死んでいる俺にとって
50メートルは過酷であった。
まだ、敵と戦ってもいないのに、
バテそうだ。
走るのは無理そうなので、歩く。
そして、武器を構えようとしたが
近くで見るとなかなかでかいな。
怖いわ…
だが、あいつはあまり動かない。
今がチャンスと思い武器を構え
あいつに攻撃した。
でも…あまりの硬さに剣の刃が欠けてしまった
「えっ?
まて、これ無理ゲーじゃね。」
俺はその時瞬時に察した。