俺は決して屈しない こんな理不尽
22話
彼女にコテンパンにされても、
俺はまだ、諦めなかった。
というか、諦めたくなかった。
ここで終わらせてしまったら、
なんの特訓にもならない。
で、突然日本刀で攻撃されたことが
なんだか、腑に落ちないし…
「くそ、痛ぇぇぇ、でもまだやるよ
武器、構えてくれよ」
「おぉ、まぁだやるんだ、
潔いいね。でも、
攻撃の手は緩めないよ。」
だろうな、まだ気にしてそうだし。
「じゃあ、行くぞ。
オッラーー」
そう言うと、俺は両手の短剣を
彼女に本人に攻撃するのなく、
彼女の持っている日本刀に
当てるようにした。
「(なんで、武器に攻撃してんだろ・・・
ん〜なんでだ?)」
彼女はそう思いながらも攻撃の手をやめない。
鉄と鉄が当たる音が響き合あう。
俺は時々彼女の日本刀らしきものが体に当たるが、ダウンはしなかった。
なぜだろう。すごく剣の調子がいい。
まだ、まだ、やれるぞ。
そういう気分だったのだが、
彼女が、突然後ろに下がり、
武器を消した。
「やめよっ、もういいでしょ。疲れたわ
てかさ、あんた気づいてないの。
もうあんたの属性分かったんだけど、」
なぁ、まじか、だから今日は調子が
良かったのか。
「で、属性なんなんだよ。」
「え、言っていいの?」
「おう、当然だろ。なにか問題でも」
彼女は笑っている。
「じゃあ、言います。
あなた、闇です。
正直予想はしてたけど、
本当に闇だとわねぇ〜
凄いですねぇ、引きこもりの
底力って!」
正直、喜んでいいのか、分からなかった
てか、魔力のほとんどない人間でも
属性はあるんだって思っていると
「うん、そうね。こんなに魔力の少ない
奴は初めて見たけど、多少ぐらいは存在
するわよ。で、まぁ属性ってのは
本来だったらあんたみたいに
戦闘で、解放されるものなの。
まぁ、私はあそこの街で解放したけど
ねぇ〜♪
で、あんたの場合、闇でしょ?
戦闘面では結構役に立って
闇しか使えない、技も使えるかな。」
属性の説明第2弾についてはよくわかった
だが、彼女いろんなことを知りすぎて
怖くなる。
「なんで、そんな知ってだ?
これも神の能力か?」
「いや、これは勉強した」
あっけなく、話を終わらせた。
「でも、私以外の人がいるところでは
あんま技使わないよ、絶対白い目で
見られるから。もしその場に私も
いたとしたら、絶対変な一味だと
思われちゃうから。本当に止めてよ。」
なんだか、あまり属性を使うなと言われているような気がして、
涙が出てきた。