姫 楽しみすぎてますよ、抑えて抑えて
17話
彼女が出した武器は剣…
なんだよな。
その剣は刀身の部分が大変曲がっており
大変いびつだった。
その剣は俺はどこかで見たことがある。
だめだ、思い出せねぇ、
前、ゲームに出てきたんだけど。
なんて名前だっけ?
確か、「しょ」がはじめに着くよな。
・・ショーウインドウ、ショットガン、
昇天、しょーてる・・・・・
そう、ショーテル。
その武器の名はショーテル。
だが、なぜに彼女はその武器を?
「なんで、そんな特殊な武器使うんだ?
それって、盾とか持ってるやつに有効な
武器のはずだろ。」
そう言うと、彼女は嬉しそうに
「ご名答、よく知ってるね。
あっちの世界でゲームやアニメ
のプロと呼ばれた男は違うね」
「呼ばれてねぇし」
「まぁ、そんなことは置いといて。
この武器で戦うということは、
前後左右全てを気にしないと
負けてしまう。
だから、そのためのこれ♪」
だが、疑問がある。
なぜ前後左右を気にしないと
いけないのか?
モンスターどもは前だけ気にしてれば
戦えるはずだ。
「前後左右、気にする理由って
あるのか?」
「あなた、全然、
戦いのこと分かってないわね
あのね、もし相手が集団だったら
前だけ見てもダメでしょ。
あと、結構厄介な相手もいるらしいし…
そんなことより、はやくやるよ
あんたの武器は本物でも、私の武器は
"刃"が無いから、安心して。
じゃあ、開始っと。」
そう言われ、俺が身構えていると、
相手は何もしてこない。
「おい、なんかしろよ。」
と言うと、
「はぁー、私言ったよね。
あなたの属性知りたいって、
守ってばかりじゃ
分かるわけないじゃない
自分から攻めてこないと分かんないわよ
だから、来て」
そうなんだ、そうなら早く
言って欲しかった。
では、早速剣を構え突撃する。
「やぁーーっー」
だが、彼女は呆れている。
その瞬間、俺の脇腹から彼女の武器が
炸裂した。
俺は、結構痛かった。
手加減してくれないらしい
「だめ、隙がありすぎ。」
「なんのこれしき」
そう言い、次は周りに集中しながら
攻撃しようとすると、
前から。
「ウゴォっっ」
「周りの見過ぎで
前がおろそかになってる」
その後も彼女との稽古は続いたが
なんとも痛ましい光景が続き
ダウンしてしまった。
身体中が痛い…
「お疲れさん。
申し訳ないんだけど、
属性わからなかった
あまりにも攻撃しなさすぎて」
そのあと、彼女は、魔力の属性は
攻撃してる時に1番に出てくると
言ってきた。
そしてそのあと、
「あと、気づいた。
武器それじゃだめだわ
今のあんただと、
守ることもできてないから。」
いや、彼女が強すぎるから、
そういう結果に
なるんじゃないのか?
少年は心の中で呟いた。