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異世界行けたが言語が通じねぇ  作者: メルキー
2章 やっとこの世界に慣れてきたぜ!
154/163

質問攻め。それが今できること!

153話

これが俺、、いや俺たちが生涯生きていく中で最大の強敵になるだろう。

こんな奴はきっと何年。何十年経っても現れる事はないだろう。

だから・・・ここで何としてもこいつを

止めないと!!

俺は武器を構えた。

すでに一触即発だ!!

しかし、たった一言でこの場の空気は濁る。

「質問していい?なんでにはあんたには

こいつの魔力が読み取れたのに、

私には読み取れなかったの?」

「あ、美咲いつの間に」

彼女はフォリアの手から逃れ

いつの間にか俺の隣までやって来た。

「てかおい美咲!それ今聞くことか?」

すると彼女は勢いよく言う。

「当たり前じゃない!!!今聞かないで

いつ聞くの??」

カクマも多少呆れていた。

「お前は空気というものを読まないのか?

・・・まぁ、いいだろう、

俺とお前の魔力感知には決定的に

違うものがある。それは、

"闇を感じ取れるか"だ。」

「闇を感じ取る?私だって一応は感じ取れるけど…」

しかし彼は首を振る

「闇というのは本来、決して存在することはない属性だ。

いや、してはいけないのかもなぁ。

それらは、憎しみ、恨み、辛みなどの

感情が具現化され、魔力となった。

そして、存在しない闇を普通の感知で

探すなど不可能に近い。

どうせ、お前は力が開花した時に気付いたんだろ?

それまで、お前はその力にも気付けなかった。どうだ?分かったか。

なら始める・・・」

「いや、待て」

次は俺が話しかけた。

聞いておきたいことがひとつだけある。

「なんだ??早く始めさせろ!!」

「すまないが、ひとつだけ確認したいことがある。

感情に飲まれるってなんだ?」

「あぁ、それも話してなかったな。

さっきも言った通り、闇は感情が具現化して

魔力になった。

だから、ある感情が一定を超えると魔力

は膨れ上がり、そして最後には

自分の意識は消え、感情のままに動いてしまう。」

「ある感情ってのは?」

「怒りと恨み。主にこの2つが原因だ。」

「じゃあ、サイクロイドやゴリラ、それに、

ヨイのあの時もそうだと言うのか?」

俺がヨイの名前を出すと、ヨイは俺に向けて

「ごめんなさい」と静かに言い、

お辞儀した。そして、その後ろでフォリアが

ヨイを睨む。

「後の二つはきっとそうだろうな。

だが、野蛮な獣の方は知らないな。

じゃあ、俺が予想してやろう。

きっとお前は、甘利美咲の魔力を受け取ったんだろ?しかも大量に。

しかし、その頃のお前にそれを受け取れるほどの器は無かった。

だから、それが溢れ出し自分の意識とは

無関係の事をしてしまった。と言うのは

どうだ?我ながらいい見立てだ!」

そうか。そんな理由であんな事になったのか・・・

だが、今はそれより驚くことがある。

こいつは魔力だけじゃ無く、解析能力も

優れているのか?恐ろしい。

本当に恐ろしいやつだ。

「なら、そろそろ始めようか。

でも、まずは裏切り者から片付けないとな!!」

そう言うと、あいつは風、、、いや光の

ような速さで屋根から飛び降りた。

そして、ヨイに向かって跳躍する。

しかし、ヨイには物理攻撃は効かない。

この場の誰もがもう思った。

しかし、俺の後ろで物凄い音が鳴った。

俺は恐る恐る後ろを振り向く。

今までは無かったのに、突然家に穴が

空いていた。

そして、そこから家の中をよく見ると

「ヨイ・・・・」

なぜか、彼女が倒れていた。










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