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異世界行けたが言語が通じねぇ  作者: メルキー
2章 やっとこの世界に慣れてきたぜ!
153/163

すべての謎が溶ける瞬間

ここから鳴海視点に戻ります。

152話

あいつは屋根の上に立っていた。

一体どの時点から見ていたのだろう。

「ねぇ?教えてくれない?

なんでわざわざ鳴海を使ったの?

あんたは別に1人でも困らないでしょ」

美咲は言った。

しかし、あいつはなぜか困っている。

「なぜって言われてもな〜

理由?そんなの無い。

まぁ、強いて言うならこいつに可能性を

感じたからだ。

そう言えば、まだ話していなかったな

お前がこの世界に呼ばれた理由。

前、言ってやるとか言ったが

結局俺の事ばかり話したからな

すまなかったな。

だから、良い機会だここで言ってやろう。」

あぁ、そうだ。こいつは俺が現代の

人間だということをなぜか知っていた。

だから、あいつが何か仕組んだのは察しがつく。

「俺は、ある時思ったんだ。

『俺を超えるやつはいないのか?』とな。

俺はな、刺激を求めていたんだ。

そりゃ、こんな平和な所に暮らしていたら欲しくなるよな。

だから俺は、俺を超えるやつを探すため魔力を探し尽くした。

すると!!俺と似た魔力を感じた。

しかし、何故だかこの世界からはその魔力は感じなかった。

だから、思ったんだ。

『まさか別の世界があるのか』とな!!

俺は驚いたよ。それと同時にすごく興味が湧いた。やはりこの世界は分からないものだな。

無限の可能性を秘めている!」

それを聞いた時、俺はすごく寒気がした。

こんな危ない奴が俺の世界に興味を持つなんて、、、もし、こんな奴が侵入なんかして来たら・・・・考えただけでゾッとする。

「そして、俺はどうしたらお前の世界を

見れるか、どうしたらお前を探せるか

考えた。まぁ、答えは簡単だ。

繋げばよかったんだよ」

「繋ぐって。何を?」

「そんなの決まっている。空間をだよ。」

ダメだ。こいつ何言ってんだ?

空間を繋ぐとかどこの専門用語だよ!!

「そして、ついに俺はお前を見つけた。だがな、俺は観賞しか出来なかった。

俺はお前らの世界に行くことが出来なかったわけだ。

でも、お前はいい人生を送っていたよ。孤独で、信じられるのは自分だけ。

まさに、俺。俺そのものだよ!!

そして遂にお前はこの言葉を発した

『異世界に行きたい』とな。

だから、俺はお前の家の扉をここの世界と繋いだんだ。

どうだ、粋なはからいだろ?」

あぁ、やっぱりそうなんだ。

俺がこの世界に来れたのはまぐれでも

何でも無かったんだ。

よりによってこんな奴に呼ばれるなんて・・・

でも、、、でもさ!!

「ありがとよ」

俺がそう言った途端、男は笑った。

「おぉ!そうか。そんなに俺の行動が

嬉しかったか」

「うん。まぁ、そうなんだけどさ、

俺はとにかく、たくさんの仲間たちと出会えたことが嬉しいんだ。

だから、俺をこの世界連れて来てくれたことに感謝してる。」

「違う。それは違う。

俺はお前にそんなことをさせるために連れてきたんじゃない。

そしてお前は孤独を知っているだろ?

なら別に仲間など必要ないだろ?」

「いいや。孤独を知っているから、

仲間が必要なんだろ!

人は、ずっと孤独でいちゃダメなんだ。

仲間がいて、笑って、楽しく

暮らさないとダメなんだよ!」

すると、今まで楽しそうに笑っていた男の顔から笑顔が消えた。

「そうか。なら、やはりお前は完全に

洗脳した方が良いらしいな!!」






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