表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行けたが言語が通じねぇ  作者: メルキー
2章 やっとこの世界に慣れてきたぜ!
151/163

この話はしたくないけど...今はいいや!

150話

私の過去の事なんて、正直言うつもりもなかった。謎多きヒロインを貫き通してもよかった。

でも、こんな状況なんだから言ってしまってもいいか。

「じゃあ、話すね。

・・・でも、まずは座ろっか」

「オレハ、ドウスレバ・・・」

「はいはい。いいから、座って!」

私は無理やり鳴海を座らせた。

「さて。じゃあ、まずなんで今まで私が

現代にいた時の話を避けていたか分かる?

それはね。怖かったからだよ。」

今までずっと何かを呟いていた鳴海が

静かになる。

「話してしまったら、あんたは私を

避けるかもしれないし、もしかしたら

私から逃げるんじゃないか。なんて思ってね。だから言わなかったの。

それで・・・・」

ことばが詰まる。だが、これを言わないと

次には進めない。

「鳴海、私は現代でね…

テロ活動をしていたの・・・・・

はぁ〜〜〜言っちゃったよ〜

でもさ!もうそんな事してないから

心配するなよ。まぁ、そんなの当たり前か。

それで、、、なんでそんな活動していたかって言うと。

私は、幼い頃に両親が亡くなったの。

で、祖父や祖母なんかはいなかったから

養護施設に入れられたの。

ただ・・・・それが問題だった。

その施設は養護施設なんかじゃ無かった。

テロリストを育て上げるための施設だったの。

だから、私はそこで育てられた。

いや・・・・・洗脳されていたって言った方がいいかもね。

なんせ、自分が何をやっているか全然わかんなかったもん。

でね、多分日本ではあんまり知られて

ないと思うけど

ACXXSER(アクサー)』っていう集団なの。

こいつらはアジア圏ではなぜか活動しなかった。でも、アフリカやヨーロッパ

なんかでは活動していたの。

私たちは、サイバーテロや、殺人。

監禁拉致なんかをしていたの。

だから、いろいろと訓練されてきたな〜

武器の使い方や、捕まった時の逃げ方とか。

なんか今思うと怖いよ。

平気でこんな事していた自分が…

そんで、私はとびきり優秀だったの。

だからね、私はずっと人を殺し続けていた気がするの。

そして、ある日、気付いたの。

『自分は一体、何をしているんだ』ってね。

しかも、どんな時に気付いたか分かる?

大量の死体が転がる中で気付いたんだよ。

酷いよね〜これ全部私がやったんだよ。

そして私は望んだ。

『もう一度生まれ変わるのなら楽しく生きたい。』ってね。

だから、自分の持ってる銃で自殺したの。

そしたら、まぁ知らない世界に来ちゃったわけ。

これは神様が私にもう一度

人生をやり直せって言ってるように感じたの。

だから、次は絶対に人を殺さないって決めたの。それが敵であっても、絶対に殺さない。」

私は何処からか下を向きながら話していた。

なので、話が終わり顔を上げると。

なんと、鳴海は泣いていた!!

「鳴海意識が戻ったの!!」

彼は頷く。

「それより、今の話本当か?」

「うん。正真正銘全てが実話。

どう怖くなった?」

「正直言ってよく分かんない。

でもさ、、、ありがとう。

ここまで来てくれた事。

そして、俺なんかのために嫌な話させてしまって、ごめん。」

「一度に"ありがとう"と"ごめん"を言えるってどんな技よ!!」

そして、私は鳴海に抱きついた。

戻ってきてくれてありがと。

すると鳴海が囁いた。

「でもさ。お前も気にすんなよ。過去の事なんて!!」

それを聞いた途端、涙が溢れてきた。

ただこんな姿を見せるわけにはいかない。だから必死で涙を拭いた。

「お前今泣いただろ?」

「うっさい!!黙って戻るよ!!」

そして私たちは精神世界から出て行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
できれば、1日に2回更新できたら いいと思っています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ