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異世界行けたが言語が通じねぇ  作者: メルキー
2章 やっとこの世界に慣れてきたぜ!
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え?!!終わり??

149話

この瞬間、勝者と敗者が決まった。

勝者はこの終わり方に納得いかないのか、

しばらく敗者を見続けた。

だが、もう起き上がって来ないと分かると、

ため息をつき、その場を後にしてしまった。

敗者はその場から全く動かなかった。

まるで機能が停止した機体みたいに

ピクリとも動かない。

そして、その目には光などは無く、

まさに死亡したとしか言いようがない。

ここで、本当に終わってしまったのか…



「よっっと!!よし、転移成功!!」

危ない危ない。攻撃を食らう前に詠唱を唱えてて良かった〜。

はい。この通り私は死んでいません。

あ〜でも、体の方はもうダメかもね〜

フォリアが治してくれたら良いんだけど・・・

あ〜。じゃあ、今の私の状況を説明するね。

私が唱えたあの詠唱。あれは人の

精神世界にダイブするもの。

だから私の魂が鳴海の精神に入ってきた。ってこと。

正直言って、外からでも何とかなるかなぁ〜

とか思ってたよ。なんか心に染みる

言葉言えば直るかと思ってたよ。

でも、今日のあの状態を見たら、無理だって

確信した。結構侵食が酷いかもね、

あれ…

だから、こうして入ってきたんだけど、

人の精神にダイブするとか初めてすぎて

何すれば良いか分かんないよ…

でも!ここからずっと一方通行だから

歩いていけば何とかなりそう!

私はなので歩いた。ずっと歩いた。

この空間はやや薄暗かった。

これって今の心情かな?

そうだとして、もし完全に闇に飲み込まれたら

ここ、暗闇になるんじゃないのかなぁ。

早く助けないとな…


歩いている途中、私は驚くべきものを

発見した。

それは今まで記憶。

それがいくつもの箇所に映っていた。

だが、所々錆びれていて、しかもモノクロで

静止画であった。

本来ならば、色もついていれば動いてもいるだろう。

それらをずっと眺めていたかったが、

私は前に進んだ。

歩いているとき、私はある一つの記憶を見つけた。

「あれ?これ、私知らない。」

そこに映っているのは、鳴海がどこかを

歩いているものだった。

そこは、家がたくさんあり、周りには

たくさんの人がいる。

もしかして、これって現代にいる時とか?

だが、私は思う。明らかに鳴海だけ、

孤立している。

その目や顔は一切笑っていない。

「はぁ〜あいつ出会った時、

"いる意味が無い"って言ってたけど。

こういう事か…」

「別に自分がいなくても、誰も悲しまない。」「自分を認めてくれる人がいない。」

多分こんな事思ってたんだろうな。

でもさ、心配しなくて良いよ!!

あんたこの世界に来て

変わったと思うよ。

過去を知らない奴が勝手な事言うなよって

怒られるかも知れないど、

今は皆、あんたの事認めてるから

過去の事なんて気にすんな!!

私は鳴海を探すために歩みをを進めた。

その時、後ろにある一つの映像がプツリと消えたような気がした。


しばらく歩くと、さっきより暗闇が強くなった。

「近いね…」

そして、うっすらとだが人が見えた。

見つけた・・・

その場所に棒立ちをしている海堂鳴海を。

私は鳴海に声をかけた。

「鳴海?分かる?私だよ」

しかし、鳴海に反応は無い。

彼の目に光は無く、何かをずっとつぶやいている。

「オレハ。ドウスレバ…」

あぁ、相当思い悩んでるね。

やっぱ、、、これって力より言葉の方が良いよね?

・・・・・・はぁ〜。あんま言いたくないけどな〜

私は鳴海に向かって

「私あんたの過去知っちゃったから、

今度は私の過去を言ってあげるよ!

なんか、私だけ知るとか後味悪いし。

絶対に聞いとけよ!!一度しか言わないから!!」











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