再開。次こそは!
146話
目が覚めると次の日の朝になっていた。
横を見るとヨイはまだ寝ていた。
「いつもの時間に起きちゃったかな?」
時計を見るといつも通りの時間に起きていた。
また今から寝よっかな。とも思ったが
流石に寝すぎは良くないので、ベッド
から降りフォリアが起きてるか確認することにした。
フォリアの部屋に着き、小さくノックする。
しかし反応はない。扉をゆっくり
開け、中に入ってみる。
だが、フォリアはまだ寝ているようだった。
なので、部屋から出ようと思った。
だが、彼女何か呟いてるな。耳をすませると
「なるみきゅん。なるみひゅん。スキ。
けっっこんして…」
これはこれは、、、重症だね。
私は部屋から出てリビングで腰を下ろした。
うーん。どうしようかな?
朝ごはんの時間にはまだ早いし。それに
みんなと出来れば一緒に作りたいし。
私は考えた。すると、何故だか家の事を思い出してしまった。
そう言えばあの家どうなってるのかな?
・・・・確認してこようかな?
朝ごはんの時間もまだだと思うので、
私はローブを来て外に出た。
この時間帯はやはりまだまだ人がいなかった。
ここから私の家はそこそこの距離だが
真っ直ぐ歩けば着ける。
歩いている最中景色ばかり見ていた。
なぜかと言われても説明は出来ないが
多分気持ちを楽にしたかったのだろう。
なんせ、昨日あまりにも多くの出来事があったからだ。
私はそこそこの距離を歩いた。
その間も景色をずっと見ていた。
そして、何となくだが、自分の家が見える所まで歩いてきた。
だが、気づいた。
「あれ?家の前に誰かいる」
私は自然とスピードが速くなる。
顔が認識出来る距離まで行くと足が止まってしまった。
「やっぱり、、あんただったか…鳴海」
彼はここで何をしているのだろう?
理由は分からない。分からないが、
とりあえず近づく。
今いる所から家までは歩く事にした。
できるだけ冷静で。
冷静を保ちつつ、確実に鳴海を元に戻す!!
すると、鳴海もこちらに気づいたのか
「・・・・・・・ミサ」
と私の名前を呼んだ。
「えっ?!!!」
私は驚いた。なんせ、昨日会った時は
存在すら忘れているような感じだった。
もしかして、戻った?
「ねぇ?鳴海、もしかして戻った?」
すると彼は少し間を空けた。
「ソノシツモンのこたえは、ハンブン
セイカイでハンブンがチガウ。」
「どういう事?」
「オレのキオクのハンブンクライはボスがモトニ戻した。
ただしそれは、ジブンのナマエやヒトのナマエくらい。ジブンがナニモノデどんなヤツと
カカワッタかはオボエテいない。そして、ミサ。モシカシたらオマエもオレのタイセツなヤツの
ヒトリだったのカモしれない。
ただし、イマ、オレがヤルべきコトはヒトツ。
オレとボスのジャマをするヤツを
コロスことだ。」
「・・・・そうなんだ。
私はね、、ちょっと戻ってるかと思ったんだよ…」
「オマエなんでナイテいる?」
鳴海に言われ頬や目を触る。
ほんとだ泣いてる。
でも、なぜだ?悲しくはない。
むしろ何だか嬉しい?
何で?なんでこんな状況なのに?
・・・・・あ、分かった。
「なんで、わたしが泣いてるか教えてあげるよ。"悲しい"?そんな感情、一欠片も
ないからね。
私は、自分の手であんたを元に戻せると思って、なんだか嬉しくなっちゃっただけ。
だから、これは"嬉し涙"なんだよね!!」
もしかしたら、人が聞いたら強がりと言うかも知れない。別にそんなのでいい。でも今はどうだっていい。
こいつを救う事が最優先でそんなこと考えてられるか!!
「ソウカ。オマエはオレのナカでは
ユウセンテキにハイジョしなければナラナイ。だから、ココでシンデくれ。」