服ぐらい普通に作ってよ!!
144話
その言葉を聞き、寝るのがなんだか怖くなってきたぞ…
だが私はふと思い出した。
とても肝心な事だ。
寝るときの服と明日の服がない!!
あぁ、家にすべて置いたから、今頃全部燃えたんだろうなぁ…
そんな時ヨイが声をかけてきた。
「美咲お姉さま?そんな顔して何かお困りごとですか?」
私、困った顔をしてたんだ。
全然分からなかった。
「実は、、、服が全然ないの。
今着ているこれしかもうなくて、
あとは多分全部燃えたかもね…
私、武器は作れても服は作れないから
結構困ってて。」
「ほう。それじゃあ私が作りましょうか?」
「出来るの?」
「えぇ。なんせ、虚創のプロですから!」
「でも、、、消えたりしない?
さっきだって、『あの部屋は明日消える』とか言ってたし。」
「そんな事ありませんよ。
まぁ、いつかは消えますけど、それでも
1週間は持ちます。
あの発言をした理由は・・・・分かりますよね」
うん。なんとなく。いや、多分あの理由で間違いないだろう。
「じゃあ、ヨイちゃんお願い!」
すると彼女は凄くニヤニヤしている。
なんだ?悪い予感が…
「じゃあ、お姉さま〜。
寸法お測りますね。
とりあえず、全部脱いでください。」
「はぁ?!!何言ってんの!!
服の上からでもわかるでしょ。
結構今日薄着だよ!!」
「な〜に言ってるんですか!!
服というのは地肌に当たるもの。
だから、測る時も地肌で測らないと
失礼じゃ無いですか!!」
「ねぇ?教えて、何に失礼なの??」
「そんな事良いですから早く脱いでください。脱いでくれないのなら、、
無理やり測りますね!!
グヘヘ、おねぇさまスタイル良いから
楽しみでぇす!」
「ヨイ!!後半から自分を失ってるよ!!正気に戻って!!」
「それでは。・・・・失礼します。」
「ちょっと!!まって!!あっ、、、」
そして、私はヨイに寸法を測るというなの
セクハラを受けた。
「協力ありがとございます。
いや〜良いですねぇ。お姉さま大好き!」
「じゃ、じゃあ、、よろしくお願い…」
疲れた。こんなに疲れた事今までに
あっただろうか?
「はい!!分かりました。どんな服が良いですか?」
「とりあえず今着てるみたいなやつで」
「そんなので良いんですか?どうせ今日と明日しか着ないのだから派手なのにしたらどうです?ドレスとか?」
黙って首を横に振る
「そうですか。では!!
『void Clothes』」
すると、天井から服が落ちてきた。
私はそれを綺麗にたたむ
「ごめんなさい、出すところまでは調節できなくて。」
「いやいや、ありがと。助かったよ。
じゃあ、私お風呂入ってくる。」
「分かりました。場所は真っ直ぐ行って右です。」
私は言われた通り歩き、脱衣所に向かう。
あまり、人の家のお風呂に入った事ないので何だか緊張する。
そして、入ってみるとなんと、びっくり
薔薇が浮いてないではないか!!
・・・・いや、当たり前か。薔薇を風呂に浮かべているところなんて多分私しかいないと思うな!!
・・よしドヤるか!!
私は結構長めに入った。今日はとにかく疲れたからだ。
なんだろう。本当に今日1日だけで起こった
出来事だとは思えない。なんせ
いろんな事があった。
ボスが登場したり、
敵だった子が味方になったり、
大切な人が闇堕ちしたり。
でも、こんな事はもうやめさせる。
いつもの日常に戻るんだ。
だから、待ってて鳴海…
私はお風呂から上がり、リビングに行こうとした。
だが、また何やらうるさい。
ちょっと今は元気がない。
なので適当な所で寝たい。
なので、私はダイニングあたりで寝る事にした
そして、この家はうるさいのに、
目をつむるとすぐ寝れた。
完全にR12は入ってるよね…
まぁ、いいか