楽しい、タノシイ、、お家
142話
私たちは家に入る。すると、ヨイは
「もうお腹減ったんで夕食にしませんか?」と言いだした。
確かに、私も朝ごはん以来何も食べていない。
正直言うとずっとお腹がへってた…
「じゃあ、ヨイ、ご飯作ってね。
私たちお客様だから。当たり前でしょ?」
するとヨイは下を向き始めた。
あれ?どうしたんだろう?
・・・・まさか!!
「ヨイ?まさか料理できないとか?」
彼女はコクリと頷く。
すると、隣にいたフォリアは物凄いゲス顏をしていた。
「え〜?そうなの〜?女の最大の
アピールポイントの料理を
まさか、出来ないなんて大変ですね〜!
そりゃ、さぞかし鳴海さんも困りますでしょうね〜、料理を作ってくれる人がいなければ、誰が作るんだって話ですよ!!!」
ヨイがぷるぷる震えてる。
そして、私に抱きついてきた。
「美咲お姉さま!!
この人がいじめてきます〜。
助けて…」
またも、上目遣いで私を見てくる。
あぁ〜可愛い。この子可愛いね〜
こりゃ鳴海も惚れるわ!
やっぱり美少女大好き!!
よし!!ヨイを助けよう。
「フォリア、鳴海は料理できるよ」
すると、それを聞いた彼女は驚いた。
「え?!!!鳴海さん出来るんですか!」
「そりゃ、私の家に住んでるからね、
1から教えてあげたよ」
私はチラッとヨイの方を見る。
あれ?笑ってるし、、、嫌な予感が…
「あれ〜フォアリさん?いえ、受付さん?
まさか、鳴海くんの手料理食べた事無いんですか?
な〜んか、すごく可哀想ですね〜
あんなにも美味しかったのにな〜」
「ぐぬぬ、悔しい…」
私は2人の会話を止める。
「また作って貰ったら??てかさ、
早く作ろ?お腹減ったんだけど…」
何故いつもこうなる?
でも、それを聞いた、フォアリが反応する
「そうですね。私もお手伝いします。
そこの『鳴海さんの彼氏(仮)』は座っておいてください。」
すると、ヨイは突然大きな声を出す。
「いや、どうか私に教えてください!
私は鳴海くんと一緒に料理を作りたいんです!」
「ちょっと、人にものを頼む時は・・・」
「いや、あんたに頼んでないから。
私は美咲お姉さまに頼んでいるの」
あぁ怒ってるわ。ちょっと心の声を読んで見たけど、これは酷い。
これを言葉に出すのはキツいわ…
そして、私たちはローブを脱ぎ、ヨイからキッチンの場所を聞き3人で料理を作った。
案外、ヨイの飲み込みが早くて驚いた。
どこかの彼とは大違いだ。
彼女本気になってないだけで才能あるのではないか?
作った料理を、ダイニングに運んで私たちは3人で食べた。
そして、ヨイが一口食べると
「あぁ、美味しい。やっぱ鳴海くんの
お師匠は違いますね。圧倒的に美味しい。」
「それ、鳴海さんに言いつけちゃおっかな〜」
「食べた事ない人がなんか言ってるよ」
「まぁまぁ、仲良く食べよ!」
私たちの食事はまぁ、ややうるさかった。
そして、3人で片付けをして、
リビングで一息ついた。
・・・・・よし!言おう。
「フォリアいつ帰んの?」
すると、驚きの一言を言い放つ
「えっ?私今日泊まりますけど。
ダメですか?」
「えっ!!」
「はっ!?!!」
ヨイの方がリアクションが大きかった。
だが、多分2人とも同じ気持ちだろう
「帰ってくれよ」
アピールポイントはこいつのただの偏見です。
作者は何も関係ありません。