ここから早く脱出だ!!!!
主人公君があんな状態なんでここから
美咲視点になります。
135話
2人が消えたあとも長い時間その場に
居続けたが、2人は姿を現さなかったので、帰ることにした。
この場所は今まで来たことがないので、
「観光しよっかな?」ともやや思った。
だって、家は爆破され、住んでるところ周辺も騒がしい。少しは心のゆとりが欲しいところだ。
・・・・でも、私はあいつの顔を見た。
私は一目見た顔は絶対忘れない能力を
植え・・・・いや、兼ね備えている。
だから、どうにかしてあいつを探して、
鳴海を助けないと!
あんな奴と戦ったら鳴海は確実に死ぬ。
私ですら勝てるかどうかわからないのに…
とりあえず今は来た道を帰ろう。
私は、出口となる路地裏を探した。
・・・しかし、いくら探しても見当たらない。
「なんで?おかしいわね…
確かこの家の隣だったのに。」
来た時は道がちゃんとあったはずなのに、なぜかその家の隣は行き止まりになっている。
「・・・・・・あいつか。」
全てボスと呼ばれる男の計算通りとなったわけか…
腹立たしい。
あいつは一体何をしたいんだ?
だが、今はとにかく戻らないと。
戻って、皆に全てを話さないと!
それから私は考えた。
別の道から帰る方法が一番いいだろう。
だが、さっきも言った通り、この場所は
来たことが無い。なので、下手に歩いて
道に迷うのは最悪だ。
だから、、、、路地裏を塞いでいる壁を破壊する!!!
多少強引だが、やってみる価値はあると思う。壁が固くて壊せない可能性もあると思うけど、今は迷わない。
私は棍棒を作り出した。
それを〜、壁に向かって思い切り叩きつけた。
すると、壁に穴が空いた。
おっ!!あっちに道がある!!
希望が湧いてきた私は何度も何度も棍棒を壁に叩きつけた。
そして、頑張れば通れる大きさまで壊せれた。
私はなんとか壁を通って走り出した。
「早くたどり着かないと・・」
走っている最中はずっとその事しか考えられなかった。
そして、なんとか、住んでいる周辺にたどり着いた。
だが、そこで違和感を感じた。
静か過ぎるのだ。
私は真っ先にギルドに向かった。
すると、何だか異様な光景に出くわした。
ギルド周辺にはたくさんの人が倒れていた。まるで、死んでいる様に。
そして、たくさん倒れている中に1人だけ
立っている人間がいた。
そいつはずっと下を向いていた。
私にはまるで
自分がこの光景を作った犯人だと言ってる様に思えた。
だが、近づけば近づくほど、顔が見えてくる。
そして、その顔を見たときに凍りついた。
「えっ???あれって・・・・鳴海?」