再開。こんな形で
132話
俺はそいつを知っている。顔を見た時、誰だかすぐに思い出せた。
なんせ、俺が襲われた時、助けてくれた人だからな!!
そう、あれも初めてのおつかいの時
俺はそこのラクトにボコボコにされた。
でも、そこで助けてくれた人がいた。
その人は、強くて、言葉ははっきり聞こえて、語尾をのばす。
まさにヒーローかと思った。
だが、まさかなぁ、、、こんな所でまた会うなんて…
これって感動の再開とは程遠いよな?
すると、そいつは俺に質問形式で話しかけてくる
「俺に会ったのはこれで2回目だよな?」
話しかけるのが怖いので頷く。
「・・・・はぁ〜」
なぜだが落ち込んでる。
「やっぱ顔見ないと分かんないよな〜
ま、あの時を覚えてくれて嬉しいよ。
でもさ、俺たち結構会ってんだぜ?」
そう言われた時ぞっとした。
会ってる?は???どこで?
俺はそんなの身に覚えにない。
「まぁ、結構と言ったが正式には2回だ。
じゃあ、その時のヒントを与えよう。」
そいつはまるで、クイズを出すかのように楽しそうにいってくる。
「まず最初は『君も俺と同じ匂いがする』」
「えっ!????」
「ほう、分かってくれたらしいな。」
もちろんだ。今でもあの恐怖は忘れたくても忘れられない。まさかあの時の
あいつが俺を助けてくれた人だなんて…
そうなると、2回目は察しがつく。
「2回目は、、、これを見た方が早いな」
そう言い、唐突に何もない空間から
仮面が出てきた。その仮面は、
本当に悪魔という存在がいたら、こんな顔なのだろうと思ってしまうほど恐ろしいものだった。
そして、見た事がやはりある。
しかも最近に。
「どうだ?これで証明できた!
俺たちは何度か会ってるだよ!!!」
俺は初めて自分からしゃべる。
「なぁ?お前たちってな・・・・」
だが、それは後ろに入るやつに遮られた。
「あんま鳴海を困らせないでくれない?
こいつ、あんまりメンタル強くないから。
そんな色んななこと詰めるとおかしくなるよ!」
美咲。今まで黙ってたのに、どうして今なんだ?
なんで、俺が喋るときに?
・・・・まぁ、そんなことはどうでもいい。
「なぁ?お前たちっ・・・・」
「甘利美咲。」
おい!!次はお前かい!!
あ〜、喋るのやめよ…
「お前もなかなか興味深い。
・・・だが、この男に比べればちっぽけなもんだ。」
「ねぇ?こいつのどこにそんな魅力があるの?」
「魅力?、、、、そんなの魅力だらけじゃないか!!!!」
「え?? 」
「こいつの闇はいい色をしている。
磨けば磨くほど暗さを増し、最後にはすべてを飲み込んでしまいそうだ。
さすがはあちらの世界で常に1人だけだった甲斐がある。」
ん???いま聞き捨てないない言葉を聞いた。
「おい???なんで、お前が現代の事、
知ってんだよ?なんで、俺があっちにいた事知ってんだよ!!!」
すると、多少慌てた様子を見せた
「おっと、口が滑った。
もうここまで言ってしまったんだ。
全てを話すか、、、」
そう言い男は指を鳴らす。
すると、突然、目が眩い光に覆われたれた。
それと、ものすごく激しい頭痛に襲われた。
そして、美咲も目の前にいた2人の人物が消えたことに驚いている。
足は動く。男の魔術は解けたらしい。
だが、一体彼らはどこに?