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異世界行けたが言語が通じねぇ  作者: メルキー
2章 やっとこの世界に慣れてきたぜ!
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どこか遠くに!!しかしどこにだ?

126話

爆発音がしたので俺は後ろを振り向く。

すると、

「なぁ?!!ーーーーーうそだ・・・」

俺と美咲が暮らしている家が火に包まれていた。

「危なかったわね。あのままいたら私たちも巻き込まれていたわよ。」

「ひどい、、、酷すぎる…」

異世界に来て、住むところが無かった俺は美咲の家に住ませてもらった。

なのであの家にはたくさん思い出があった。

そしてそれは美咲も同じことだろう。

俺よりもあの家に長く住んでるし、

色んな思い出もあるだろう。

ただ、彼女は悲しい顔を見せなかった。

「鳴海。とりあえずここから逃げよう。」

「なぁ?お前は悲しくないのか?」

「もちろん悲しいよ。泣きたいぐらいに…

私の家なんだから、当たり前でしょ?でも・・・」

「でも?」

「あの日から私はあんたの前じゃ泣かないって決めたの。

私の泣いてる所をそう何度も何度も見せるわけ無いじゃん。ほんと、あんたは運が良かったね!レアだよレア!!」

そして、美咲は俺の手を取り歩く。

「・・・・強いね美咲は…」

聞こえないぐらい小さな声で言う。

だが、「ありがと!!あんたの前では

カッコよくいないとね♪」


そして、だいぶ歩いた。

俺たちは何か分からぬ脅威からただただ逃げている。

「ここまでくれば落ち着いて話しも出来そうだね!」

周りを見渡せば知らない風景が広がっている。

1ヶ月の間、色んな所に周った。

だが、あまりにもこの町は広く、

町の5割も足を踏み入れていない。

「さて、これからどうする?」

「決まってんだろ!あいつらのボスと話し合う。

多分ヨイが消えたのも、家が燃えたのも

そいつの仕業だと思う。

根拠はないけど…」

「根拠なんて、必要ないと思う。

だって、きっとそうだもの」

早く何とかしないとこの町も大変な事になる。ただし、どうやって見つける?

「でもさ、タイミング悪かったよね〜

私が盗んだ物の話をさせたのが悪かったよ」

「タイミングって何だよ?」

嫌な予感がする

「いや、だってさ?あの話をさせる前にキスさせておけば良かったって何度も思ったよ。」

「何度もって、、、いつだよ…」

「例えば、歩いている最中とか?

ずっと思ってたからね。」

「おいおい!あんた!

家が燃えたんだぞ!

普通だったら、その事とか、その犯人の事とか考えると思うよ。」

「そんな事より重要だよ!!」

そんなだと!!いま家を"そんな"扱いしたぞ!!

「だって、ヨイは結構あんたの事好きだったと思うよ〜。

キスして欲しいって言う時、すごい

メスの顔してたよ」

「やめてー!!そう言うの良くないと思う。」

「鳴海ってさ、唇柔らかいよね?

だから前した時、結構ビックリしたよ!

あの感触が忘れなれなくてね〜」

聞きたくない。俺のそんな話聞きたくない。耳を手で覆う。

「で、昨日フォリアが来た時もその話で盛り上がったの。」

「はぁ?!お前らは何つう話で盛り上がってるんだよ?」

「フォリアも『分かります!

鳴海さんって、結構野獣ですよ!

この前の強引にした時なんて上手くて!

逆に私が襲われてるんじゃないかと思いましたよ。

一体どこで練習してるんでしょ♪』って

言ってた」

恥ずかしい。あぁ、死にたくなってきた。ここの女どもは一体なんだ?

会話がひどいぞ!!

だが、そんな気持ちも一言で一気に冷めた。

「うるさいっすね…幸せな話とか誰得なんすか…はぁ〜、やだやだ…」

横からやる気の無さの中に混じり込んだ

殺気の声が聞こえた。




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