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異世界行けたが言語が通じねぇ  作者: メルキー
2章 やっとこの世界に慣れてきたぜ!
126/163

はぁ。完敗です…

125話

俺は何が起こったかよく分からなかった。

なんせ、砂漠だった風景が一瞬で家の

リビングに変わったのだから。

「なっ?!!えっ?これ、どうやったんだ?」

「私も聞かせてください。

・・・・はぁ。今回は結構強力にしたつもりだったのになぁ…」

すると、彼女は得意げに言った。

「だって〜、私って最強じゃん?だから、

あんたの空間を壊した。

はい!これが理由!」

「へ?」

「はぁ?」

俺とヨイの息が合う。

なんか、嬉しかった。

「意味が分かりません。自分自慢はいいですから説明をしてください!」

「分かんないか〜、

じゃあ簡単に言うよ。

あなたは確かに虚創(きょそう)に特化してると思う。

でも、この空間を創るにはかなりの魔力がいる。そして、それは完全ではない」

「完全では無い?どういう事です?」

「この空間は至る所に境い目が見えるね!

人の目には見えないけど、

私は魔力、そのものを見る事が出来る。

だから、そこに魔法をぶつけてみたの。

するとこの通り!!

空間は壊れ、元いた場所に戻ってきたってわけ。

どう?完璧な説明でしょ?」

するとヨイは背中から倒れた。

倒れた先にソファーがあったので

彼女はソファーに寝転んだ。

そして、

「もう、完敗です。

私が知らない事まで見破られて、何だか、

あなたの方がよく知ってるんじゃないかと思ってしまいます。

ほんと、あなた何者なんです?」

「私?私はこの世界を守る正義の味方・・・

見たいなもんでいいよ!!」

「正義の味方ですか…

いいですね、お気楽で…

この世界は破滅させようとしている敵

にそんなこと言います?」

「ねぇ?あなたは今でもそんな事をしようとしてるの?」

「いいえ、だってあなたがいる限り無理ですので。

はぁ、これからどうしよっかな…」

すると俺は真っ先に彼女に向けて手を伸ばした。

「じゃあ、俺たちに協力してくれよ!

俺はお前らのボスともう一回会いたい。

そんでもって、こんな事は止めてくれと説得する。」

彼女は何だか呆れている。

「何ですこの手は?『協力するなら手を取ってくれ』見たいなやつですか?

・・・・無理ですね…」

「何で???」

「だって、今さらダメに決まってるじゃないですか。

だって、私はあなたたちの大切な人を殺しかけた。

しかも、鳴海くんを陥れようとした。

今の私にあなた達を手伝う資格はありません!!」

確かにこいつは敵だ。

だから、今までやったことを簡単に許せるのかと言われれば難しい。

でも、なぜだか俺は許したい。

自分勝手なのはわかる。もちろん分かっている。

フォリアが聞いたら絶対に殴られる。

いや殴られるどころの話じゃないだろう。

・・・でも、人はいくらでもやり直せると思う。

だから、彼女もやり直してほしい。

俺たちの仲間として、1からやり直してほしい。

「ほ〜んと、あんたってお人好しだよねぇ。

こんな甘い人、この世の中にあんたしかいないよ!」

美咲が言う。そして、ヨイに向かって

「こいつはもう許してるよ。

だから、あんたも思い悩まなくていいんじゃない?」

そう言われたあとヨイは少し黙る。

そして、

「本当に、本当に許してくれてます?」

「あぁ、もちろん!!」

「じゃ、じゃあ、その証拠に、私に

・・・・・キス…してください!!!」

「・・・・・・ぇ?」

「だから!!!おね・・・・」

彼女が言いかける前に美咲が割り込む。

「なんでよ!!!だって、だって、

あんた『大嫌い』とか言ってなかったっけ?」

「あぁ、あれ嘘です!!」

「はぁ?!!」

「だって〜、あんなの鳴海くんを絶望させるために言っただけですので、

私の本心ではもちろんございません。

てか、むしろ大好きです!!」

「え?じゃあ、俺と暮らしてた時、

楽しかった?」

「えぇ!!もちろん!あんなに楽しかったの

久しぶりだなぁって思いました。」

なんだ、やっぱヨイとユリは同じじゃないか!!

「じゃあ、"あれ"を盗んだ理由も話してくれない?言ってくれたら、キスしていいよ」

お前が勝手に決めるな!!

「分かりました。ボスには大切な・・・・」

彼女が言いかけた瞬間、俺たちの前から

突然消え去った。

「えっ?!!どこ行った?」

「マズイね。」

「何が?」

「とりあえず逃げるよ!!」

そう言い、彼女は俺の手を掴み家を出た。

家を出た数秒後、

突然後ろから爆発音が聞こえた。






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