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異世界行けたが言語が通じねぇ  作者: メルキー
2章 やっとこの世界に慣れてきたぜ!
119/163

楽しかった。あの日は・・・・

こっから結構ギャグなくなります。

でも、ちょいちょい入れたい


118話

「・・・ん?あれ朝?」

俺が目覚めた時にはすでに朝になっていた。

「あ〜ぁ、俺寝てたんだ…

夜のお楽しみがあったのに〜〜」

これ以上言うのはあれなので、

とりあえずユリちゃんに何か一声かけようと思い家の中を探す。

だが、彼女は家の中にはいなかった。

外にでも出てるのか?と思った。

なので、散歩ついでに探してみよえと思い

服を着替えローブを着て外に出る。

外に出た時、なにやらギルドの方向が騒がしい。

家を出て2軒右隣にギルドはある。

なので、行ってみると入り口が混雑していた。

中で何が行われているか気になったので、強引に入る。

すると俺は言葉を失った。

「えっ???????何だよ。

これ・・・・・・」

目の前には首を吊ったフォリアが

大人たちに助けられる光景だった。

俺は無意識で足が動いていた。

何だよ。何があったんだよ。

「おいフォリア!!大丈夫か!!」

床で横になっているフォリアに声をかける。

すると横で「鳴海君じゃないか!!」と

聞こえた。

横をみると、ギルドの責任者で彼女の父親がいた。

「こんにちは。それよりこれは?」

「あぁ、その事なんだが…これを見てくれないか。」

俺は紙を渡された。

その紙を裏返すと

『もう、生きていけません。鳴海さん。信じてたのに』と書かれていた。

「は?!!!遺書!!それより何だよこの内容!!!!」

俺は驚きのあまり叫ぶ。

「なぁ?君、何かしたのか?何があったんだ?」

「いや、特に。あ、、、、」

思い当たる節はあった。

ただ、夜出会った時は自殺などするような雰囲気ではなかった。

「頼む!頼むよ!!言ってくれ!!」

「え、じゃあ、」

「それは私が言います」

声がした方向に顔を向けると

冒険者ではない、ただの野次馬がいた。

「昨日、フォアリさんの目の前で

酷いことしてました。あんな事されたら、女は立ち直れません。」

「おい!!何言ってるんだよ!!!

そんなデタラメに言うな!!」

つい声に怒りが混じる。

「そうか、そうなのか。なら君がフォリアを…」

「そうです。この人のせいで…」

「お願いします。俺の話を聞いてください!」

「・・・・・頼む。死んでくれ。娘のために」

目を下に向けると手にはナイフがあった。

まずい。このままだと殺される・・・

俺は野次馬どもを押しのけ強引に外に出た。

だが、外に出た時、ひどい違和感に襲われた。

この距離でもよく分かる。

俺がさっきまでいた家。ユリちゃんの家が無くなっていることを。

まるで、家など無かったようにそこには何もない。

じっくり見たかったが、そんな暇はない。今は美咲の所に行って確認したいことがある。


俺は全速力で走った。そして、あと少しで辿りつけると言うところで

「鳴海くん!!こっち」と

聞いたことある声が聞こえる。

顔を横に向けると、ユリちゃんが路地裏にいた。

なんであんな所に?

だが、彼女にも聞きたいことがたくさんある。

仕方ない。今はユリちゃんの方を優先しよう。

俺は美咲の家に後何歩かでたどり着けるのにユリちゃんの方に向かった。

それを確認すると同時に彼女は走り出した。

「ちょっと!!待ってよ!!キミに聞きたいことが」

「・・・・・・・」

だが、彼女は無言のまま走る。

俺はそれをずっと追う。

なぜだか、彼女には追いつけない。

いくら走っても走っても、そのスピードは変わらない。


そして、やっと路地裏から出ると、

あたり一面は草と岩しかなく、

まるで別世界に来たようだった。

「ハァ、ハァ。やっと止まってくれた。

ねぇ?君に聞きたいことがたくさんあるんだ」

「・・・・・・・・」

「ユリちゃん?」

「はぁ〜。もうその名で呼ぶのやめてくれません。」

「は?」

「私、ユリなんて、クッソダサい名前じゃありません。鳴海くん♪」

「なぁ?一体何を言ってるんだ?」

心臓が痛くなる。怖い。この空気、この空間全てが怖い。

「私の本当の名前。それは

ヨイです!!今までどうり、

ちゃん付けで呼んでいいですよ♪」






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