まさかそんな欠点が…
116話
ほう。そうか。お料理出来ないのか。
うん。、、、、俺は彼女のエプロン姿+
料理を作っている姿を見たかったが、
いいだろう。仕方がない。それはいつか見れる。
(ここだけの話、エプロン7割。料理してる姿3割の割合で見たかった。だから、いつかエプロン姿が見れれば満足だ!!
それじゃあ、この話は無かったことに。
では解散!)
「いいよいいよ。俺料理に関してはすごい特訓したから、俺の作る姿見てて」
「ごめんなさい…
はぁ、私好きな人と一緒に料理作るのが夢だったんです。今がそのチャンスだったのに…」
彼女はすごく悲しい顔をした。
その顔があまりにも辛そうなので
「なら俺が教えてあげるよ!!
俺も最初は料理なんて全く出来なかったんだ。だからユリちゃんも頑張れば作れるようになるよ!!」
俺がそう言うと、彼女は目を輝かせ
「そうなんですか!!なら私も出来ますよね。いえ、出来るように頑張ります。
そして、鳴海さんと一緒に笑いながら作りたいです。」
「よし。じゃあ頑張ろうか!
・・・ところで、エプロンある?」
「あると言えばあるのですが、私の分しかなくて…
使えない女でごめんなさい!」
彼女は頭をなんども下げた。
「いいよいいよ。謝らないで。突然告白した俺が悪いんだから」
「そうですか?ならお詫びに今日なんでも言うこと聞きます。」
えっ!いま何でもって言ったよな。
なら、、、、はぁ!いかん、いかん。
今の妄想は酷いぞ!そんな事させたら
多分彼女おかしくなるぞ。
「よしじゃあ俺一回取りに帰ってくるよ」
「分かりました。じゃあ準備してますね」
そして、俺は彼女の家から一回出て自分の家に戻る事にした。
なんか今思うと、俺のエプロン準備してた美咲って凄いな。
やっぱあいつって完璧なんだな。
そして、全速で走り家にたどり着いた。
ドアを開けて、家の中に入ると
なにやら話し声が聞こえる。
リビングの方からだ。
「へぇ〜そんな事が。」
「そのあど、私がいるのに頭撫でたんですよ〜。絶対あいづ、鳴海さんのごと操ってますよ。」
1人は美咲だと分かる。
もう1人は泣いていてよく分からないが、
内容を聞くとフォリアだ。
さて、どうする。キッチンはリビングを必ず通るからな。どうやって、バレずに行くか。
そんな事を考えている最中にも美咲に早速見つかった。
「おっ!おかえり〜。まさかもう別れた?」
美咲が喋った後にフォアリも俺の方を向いた。
「あっ!!!!鳴海さん!!帰ってこれたんですか!!良かった…てっきり私は改造手術をされて、二度と動かない体になってるかと。」
「おいおい!どんなこと考えてるんだよ。あと別れてませんから。俺はただエプロンを取りに」
「えっ!!鳴海さんが作るんですか!
あの女、料理も作れないなんて
やっぱり私の方が上ですね♪」
「いいだろ。人にも出来ることと出来ないことがあるんだから。あんま責めないであげてくれ。」
「はぁ〜、やっぱり鳴海さん優しいな〜
な〜んで、その愛情が私のところに来ないのかなぁ?」
心の中で「さぁな」と言う。
「ところで、フォリアがなんで?」
「突然彼女が泣きながら家に来たの。
それで、料理作って愚痴を聞いてあげてんの。」
「ふぅ〜ん。優しいじゃん」
「まぁね〜。あんたのが伝染しちゃったのかな?」
「かも知れないぞ。俺は特殊だからな!!」
その光景を見ていたフォリアが割り込む。
「お二人?いい感じの空気にするのやめていただけませんか?私の存在が消えてしまいそうなんですけど。」
「おっと、ごめんよごめんよ。
まぁ、こういう事だから、あんま長居するのはやめなよ。私もあんたがいないと困るから…」
「はいはい。分かってますから」
「鳴海さんが辛い思いになったら、私すぐ駆けつけますから!!あんな女に鳴海さんはあげません。」
俺はキッチンに行きエプロンを取った。
「じゃあ!また!」
そう言い、手を振り家を出て行く。
大急ぎで帰り、ユリちゃんの家に入る。彼女はキッチンにいるのかその場にはいなかった。
そして、キッチンに向かうと
煙が部屋を占領していた。
「うわ!!なにこれ。前が…」
すると声がした。
「あっ!!鳴海さん。ゴホッ、
ごめんなさい私、ゴホッ、先に何かしようと思って、ゴホッ、火を使ったらこうなっちゃいました。」
何したらこうなるんだ???
「とりあえず窓開けて!!あと換気扇も!」
そういい、俺はキッチンの窓を開け換気扇も付けさせた。
しばらくすると煙は消え。
そこから見えてきたのは、黒焦げの食材どもだ。
「ごめんなさい。本当にごめんなさい…」
「よし、ユリちゃん。君は待ってようか」
「はい。そうします…」
そして、彼女はキッチンから出て、ショボンとしながら椅子に座った。