のろけてすみません…
115話
歩いている最中俺はニヤけが止まらなかった。
今日初めて出会った人にに告白して
そして、その日に彼女の家に泊まる。
俺が異世界でウハウハ生活をおくるって夢は
もしかしたら叶ったんじゃないのか?
そして、俺の住んでいる家を通りかかった時にふと思い出した。
服が必要だ!
俺はユリちゃんに服を取ってくることを伝える。
「分かりました。でも、早く帰ってきてくださいね?」
「分かった。すぐ戻ってくる」
俺は家に入り、階段を上がろうとする
すると
「おかえり〜。終わったの?」
と美咲が言った。
「あぁ。終わったよ。
でさ、俺今日ユリちゃんの家泊まるから」
「・・・・・・・・・」
やはり黙っている。
そりゃそうか。彼女は俺の保護者、、、
では無いな。なら姉か?
まぁ、よく分からないが、初めて出会った人の家にその日、泊まりに行くなんて
普通ならば、黙る又は怒る。
だが、
「そうなの!!
モテなさそうなあんたの初めての彼女なんでしょ?良かったじゃん!
出会った日に泊まるなんて
なかなか無い事だよ!!
ならたくさん楽しんできなよ。」
と否定の言葉など一切なかった。
安心した俺は、自室に行き、服を袋に入れて家を出た。
「お待たせ!!よし行こ・・・・あれ?」
なぜか彼女はいなかった。
辺りを見渡して見たがいない。
「まさかチンピラに絡まれた!!」
などと思っていると
突如視界が暗くなった。
「わぁ!!何だこれ!!まさか魔法?」
などと思ったが、目元が温かい。
そして、「だ〜れだ?」
と背後から囁かれた。
「その声はユリちゃんかな〜?」
すると視界が元に戻った。
そして、ひょこっと俺の前に現れ
「正解です!さぁ行きましょ!私のマイハウスに!」
なんて、可愛いんだ〜
あんなおちゃめなのか。
好きだわ〜。大好き。
そして、彼女の家についた。
俺はドキドキしている。
なんせ女の子の家に入る事など無いか
、、、いや待てよ。あの家も元々女の子の家だったな…
うーん。・・そうだ、デカさが違う。
あの家はデカイ。
そんなある意味邪念にまみれていると「さぁ、どうぞ!我が家にようこそ」
と言われた。中に入ると
女の子らしい部屋なのだが、所々
白や黒を基調とした所もある。
そしてだ、俺は着替えたい
「ねぇ?どこで着替えれば」
すると彼女はきょとんとした顔で言った
「え?ここで着替えていいんですよ。
私もそうしますから」
俺はさすがに「それは無理だ」と言った
「なら右に歩いて行ったら部屋がありますからそこで」
俺は礼を言い、その場所にたどり着いた。中に入ると、、、よく分からない部屋だった。何も物がなく、壁紙も白。
不気味だったのだ、早く着変えその部屋を出た。
「なぁ?あの部屋っていったい?
なんかこわ・・・・」
俺は言葉が出なかった。
理由は私服姿のユリちゃんがいたからだ。
彼女は真っ白なワンピースを着ていて
まるで、どこかの海の浜辺にいる人みたいで綺麗だ。
「どうしました?顔が赤いですよ?」
俺は顔に手を当てる。
ほんとだ熱い。
「いや、凄く綺麗だから」
そう言うと彼女はすごく嬉しかったのか
なんどもジャンプして見せた。
だが、飛ぶとスカートが上がり下着が見えそうになったので目をそらす。
「嬉しいです。好きな人に綺麗なんて言われた事ありません。本当鳴海さん大好きです!!」
俺も好きな人に大好きなど言われたことないので嬉しい。
「よし。この嬉しい気持ちを忘れず料理作りましょっか」
俺は彼女の料理をしているところを思い浮かべる。
「絶対可愛いだろうな」とか思っていると、
「こんなこと言うのもあれなんですけど
鳴海さん料理作れます?」
「え?作れるけど」
「良かった。実は私・・・・
料理できないんです。」