女同士のバトル
114話
ひとまず稽古は終わった。
内容は、正確に弾を当てれることができるかである。
彼女は弾を魔術で作ることが出来るらしいので、当たっても痛く・・・いや多少痛いプラスチックで俺を正確に狙えるか試してみた。
結果は動かなければほぼ百発百中。
でも、動くとてんでダメ。
弾に当たってくれず彼女が泣きそうになったので今日はそこらへんでやめることにした。
だが!!!!
門を出た時俺たちの前にフォリアが立ちはだかった。
「ねぇ?あなたたち?さっきのあれは何?」
今度は口も笑っていない。目も笑っていない。完全にご立腹だ。
「何って、何がですか?」
「ほぅ〜、そうかい。忘れたか〜。
なら思い出させてあげる。
あのハグからの寸前キスよ!!」
「あ〜。あれですか。あれは本来だったら寸前なんか言わず、濃厚でアッツアツの絡みにしたかったんですけど、邪魔が…」
濃厚でアッツアツ!! !
ちょっと体験して見たかったな・・・
「はぁ?!!あなた鳴海さんをどうするつもり?」
「どうするって、私の勝手ですよね?私の鳴海さんですよ」
「本当にそんなことが言えるのかな〜」
「それはどう言う、、、」
「私と鳴海さんはすでにキスをしました〜。そして、結婚することも決まりました。」
はぁ?!!
「おい、待て待て待て待て!!
一部分は本当だが、一部分嘘が混じってるぞ!!」
「もしかして、結婚は本当なんですか?」
ユリちゃんが悲しそうな顔で言ってくる。
「そんなわけ無いだろ!!」
「でも、キスは…」
あ、まっ、そうだが、そうなのだが、
あの時は気分がそうされた。
なので、今しろと言われても多分しないと思う。
「心配するな。俺が好きなのはユリちゃんだから」
そう言い、頭を軽く撫でた。
その光景を見て絶望したのか、フォリアは体を小さくし歩いていった。
ユリちゃんは少し舌を出す。「何なんですかあの人?私と鳴海さんの関係を壊そうと思っても無理なものは無理です。だって、私たち愛し合ってるもの」
「そうだな!!この小悪魔め!」
俺たちは時間もいい具合になったのでそのまま帰ることにした。
すると、「ねぇ、鳴海さん?今日、、、
私の家に泊まりません?」
俺は突然のこと過ぎて
一瞬ショック死になりかけた。
「はぁ!!!なぁ?え?!!」
「心配しないでください。私の家誰もいませんから」
俺はこの衝撃を二度と忘れない。
ずっと「心の思い出ファイルにしまって
おこう」そう思った。