扉。
2014年4月10日僕たちは結婚した。
僕、浅水悠作と彼女、東野絵梨菜は夫婦になった。
「今日から夫婦なんだね……」
「そうだよ。実感ないな~」
そう言いながら僕たちの幸せな結婚式は始まりそれから半年以上経った2014年12月10日の日お互い仕事で忙しく新婚旅行に行けていなかったので互いの上司の計らいで1週間だけお休みをいただき新婚旅行に行くことにした。
「結婚して半年も経つのに新婚旅行だなんて……なんか変ね」
「まぁ……そうだな……しかも国内旅行とか……ふっ」
「嫌だった?」
「仕方ないだろ?京都行ったことないから近場で済まそうって言ったのお前じゃないか………」
「まぁ………いざという時に駆けつけられるしね」
こうして僕たちは新婚旅行へと東京から京都へと向かうことにした。
そして、京都について観光しているときに2人は不思議なものを見た。
「今……光が通らなかったか?」
「う……ん。分からないけどなんか私は暗くなったような気がしたな~」
「そっか・・・・・・」
2人は気にせず先に進んでいると普通の道から少し外れてしまい道に迷ってしまった。
「道に迷った?」
「かもな・・・・・こんな雑草が生えた普通の道ないもんな~」
そう言いながら草木をかき分け道なき道を進んでいくとそこには大きな扉が突然現れた。
「扉?」
「こんなところに扉って………おかしくないか?」
そう言いながら扉の前に立っていると突然光と闇が混じった風が目の前にあった扉を開きそして僕たちはその扉の向こうへと吸い込まれた。
「きゃ・・・・・っ!!」
「うぉっ・・・・・・・!!」
(ピューン!!)
そしてその扉は閉まりその場所から忽然と姿を消した。
そうして僕たちは扉の中の世界へと導かれた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
(バタン!!)
「ん・・・・・・・いててててて」
「気が付きましたの?」
悠作が目を覚ますと目の前には金髪で長髪の美女がいた。
「誰?」
「私ですか?私はカレン=イレ-メンスと申します。あの【次元の扉】の前で倒れていましたので助けてあげましたの」
すると、悠作は起き上がりながらお礼を言った。
「あ……ありがとうございます………」
すると悠作は周りを見渡し聞いた。
「ここは……どこだ?」
「ここは光の国【天雲族国】ですわ」
「天雲族国………日本じゃないのか?」
「えぇ・・・・」
その言葉を聞き悠作は唖然とした。