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この思いいつまでも

作者: 心&tihiro

皆さん・・・愛とは知っていますか?


愛とはとても大切なものなのです・・・


家族愛、友情愛、そして恋愛・・・

すべて大切なものです。


そうして私、東 知香が

恋愛という名の愛を初めて知ってしまったのです。


私は、愛というものは何なのか、

そう、私には感情がありません・・・


そう、まるでロボットのようなものなのです・・・


私は今までそう育てられてきました・・・


だから私の中には愛という名の華など存在しないのです・・・

けれど・・・一人の少年のおかげで愛というのが何なのかわかったような気がした・・・


さぁ、愛を知る私のあらすじを説明しましょう・・・


・・・

「いってきます」

感情のこもっていない挨拶・・・

返事はいつも返ってこない寂しい家庭・・・

でも私は、そんなことは気にしない・・・


「・・・」

私は、あることがきっかけで私の心は壁を作ってしまった・・・

そうして誰も私のことを傷つけないように、私の中に入らないようにした・・・

だから、私の言葉はいつも冷たいと言われる・・・


「おはようございます」

教室に入って自分の席に座ろうとしたときに、

誰かが私に近寄ってきた・・・


「あの、東さん・・・」

「何ですか?」

私の目の前にいる少年は眼鏡をはめていてとてもまじめそうな人だった

私はこの少年が誰なのかどんな人なのか全然わからなかった・・・

「東さんって頭いいよね...だからわからないところ教えてほしいんだけど」

いきなり、勉強を教えてといわれた・・・

でも良いのだろうか?この人は誰かもわからないのに・・・


「あの・・・」

なぜか周りがヒソヒソ言っている・・・

でも私には筒抜けだった


「東さんってなんかぁ、感情こもってないよね」

「わかるぅ、顔めっちゃ無表情だし」

「うんうん、目とか死んでねってかんじぃー」

『あはははは』


私のことを言っているようだ・・・これを悪口というものなんだな・・・

でも、いいのだろうか・・・

この目の前にいる少年・・・害はないのだろうか・・・

この少年も私のことを?


「ねぇ、君は私のことどう思ってるの?」

「えっ!ど、どうしたの急に」

「あ、そんな驚かせるつもりじゃなかった

・・・ごめんなさい」

「別に謝らなくてもいいよ!!気にしないで」

「•••はい」

「あ、そうだ、どう思ってるのかだったね」

眼鏡のかけた少年は微笑んで私に言った・・・


「んー、どうだろう・・・冷たそうに見えて結構優しいですよね

僕、そんな東さんが羨ましいです・・・」

「羨ましい?」

「ん?・・・はい」

「私は優しくなんてないのですが」

「東さんはそう思ってるのかもしれないけど実際とってもいい人だと僕は思うけどな」

変わっている・・・この少年

私とは全然違う。たぶん彼には、人を動かす力があるのかもしれない

私とは心違う人間•••私は、優しくなんてないし、羨ましがられたくない

「そんなの・・・やめてください」

「どうしたの?」

「そんなお世辞結構ですから。だから勉強はほかの人に教えてもらってください」

「えっ!!どうして?」

「あなたには関係のないことです」

「でもっ!」

私は、この少年から離れようと教室から出ようとした。

こういうタイプの人は苦手だ・・・どう対応していいかわからない


「っ!待って!!」

少年は私の腕をつかんで叫んだ。

周りの人たちは私たちを見ている・・・

こんなの嫌だ・・・早くこの人から離れたい・・・

近くに居たくない

「はなしてください」

「僕は君に教えてもらいたいんだ」

そう叫んだ少年は、顔を真っ赤にして言った

「き、君のそばに居たいんだー」

・・・私にとってその言葉の意味がわからず

私は首を傾げた・・・

「だから、君が好きなの」

「えっ!」

私はどうしていいかわからず唖然としていた...

「あ、ごめんなさい!そんな驚かせつもりじゃ...」

少年はおどおどしていた...

なぜか、心の奥が熱い...なぜだろうか

「なぜ、私が好きなのですか?」

確かめてみたい•••この少年の心を

本当にこの少年は私の事が好きなのか•••


「僕が君を好きな理由?」

「はい•••」

「僕は昔、東さんに会ったことがあるんだ•••その時の東さんの笑顔はとても好きだったんだ•••それに君は、笑顔が素敵だけじゃなくて心まで素敵だった•••そんな君に僕は一目惚れしたんだ」

少年の顔はとても澄んでいた

とても、嬉しそうだ•••

•••

私はこの時思ったのだ。

この少年は私にとって必要な存在なんだと...

そして、恋に発展してしまった・・・。


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