紙吹雪ドバアアアア‼
空港施設のトイレには、洗面台の近くにハンドドライヤーが備え付けられています。
使い方は簡単、空洞部位へと濡れた両手を差し入れるだけ……これだけで、手は乾かせます。
我々、大日本帝国人であるならば全員認知している器具ですね?
ところがです、海外から訪れたお客さんは、ハンドクリーナーの目的を把握されていません。
空洞部位が在る箱状の物体、それは海外から来られた方々からすれば『ダストホール』なんです。
トイレから出られた海外からのお客さん、手を洗い続いて丸めたティッシュペーパーをハンドクリーナーにインしました。
その時手はハンドクリーナーの中に入れていますから、その瞬間強風が吹き荒れるわけです。
〈ヴィィィィ………………ン‼〉
丸めたティッシュペーパーがごみ箱から、紙吹雪の如く舞い上がります。
(わぁ、きれえい!
くす玉の紙吹雪みたあい‼)
と、なるわけありません‼
ティッシュペーパーが舞い上がるのを見れば、ごみ箱ではないと分かります。
なのに、紙吹雪を散らした人はスタスタトイレから出ていきました。
残されたのは、床に散らかるティッシュペーパーです。
(これ、誰が片付けるん?
どないすんの?)
床に大量の紙吹雪が、綺麗に散らかっています。