表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

第3話 リーニャ

一回試しにほっぺたをたたてみるか...リーニャにお願いするか。

「リーニャ軽くほっぺたを叩いてくれない?覚めた気がしないんだよ」

「いつから、あなた..様はMになられたんですか」

「Mじゃないし」


この金髪リーニャは伯爵になった私の前でも堂々としているな。フリックにもそうしていたのかな?

後で軽い罰でも与えよっかな。


「それはさておきリベラ様、服を早くお選びください」

「そうだった早く着替えな着ちゃ」


さーて。どれに着替えようかな?

最高級の繊維で作られ、サファイアをふんだんに使われたのもいいし。人を寄せ付けないほど明るく見えてしまう白いドレスもいい、ただどれも目立ち過ぎて王に無礼になるやも知れない。


「リーニャこれだと、王様にブレではないか?派手すぎるとアピールしてるように見えるからね」

「私に合うにはいくらでもありますがリベラ様に合うのは...んーありますかね?」

「嫉妬かね?」

「そうかもね」

「面会が終ったら一つあげるよ好きなの」

「ほんとですか!ありがとうございます」

そんな雑談をしていたらであった、ドアの横にかけられている時計がなった。


ゴーンゴーン


フリックが部屋を出てから、もう二十分は経っている。絶対間に合わない……終わった……。


伯爵初日で、私は人生最大で、そして最後のやらかしをしてしまったのだ。


……いっそ逃げ出そう。そうしよう。


というわけで、周りの高価な物を取り、脱走を試みようとした――そのとき。ドアの向こうから、走る足音が聞こえてきた。


「失礼します、リベラ様。時間を過ぎましたので、無礼をお許しください」


えっ何をするの?怒られるのかな?


「……はい」


「では」


それと同時に、フリックは腰を下げ服をつかんだ。


いったいなにをするつもりなんだ?


そう思った時、予想もしていなかった最悪のことが起こった。


フリックは私の服を掴み、いきよいよく全てを脱がしたのだ。


バリバリ


この乙女な私の服を脱がし、なんなら下着の下まで……見られてしまった。


「私の理性はもう死んだわ……好きにしなさい……」


「何を言い出すのですか?では行きますよ」


フリックは私を肩にひょいと担ぎ、窓から飛び出した。


「えっちょ、ここ二階よ!下手したら死ぬって」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ