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ありがとう、大好きな人。終わりとはじまり



人は、命が宿ったその日から 失うまでの運命を背負って

一日一日を大切に生きている。


それらは、逃れる事のできない契約みたいなもので、

本の少しの違いが先伸ばしするきっかけになるのかもしれない。


まだ解明されていない不思議な現象をよそに。




勝「この前さ、海いったときにお土産で買ったキーホルダーあるじゃん、

これ...俺だけ変じゃない?」


佐「え?そうかな~ 綺麗だと思うけど。」


はじめて、二人で行った海。


初デートと言ってもいい。

そこで買ったお土産のキーホルダー、勝八は なぜか納得行ってないようで


実は、お互いのお土産を選びプレゼントした..

どちらもキーホルダーで、少し違うタイプではあるが

綺麗だと思う。


勝「なんか、ずっとキラキラ沈んでるし...」



佐「え? 見せて...  あ!これ水いれるやつだよ!

勝八 水入れてないじゃん!だからだよ~」


勝「え... 水入れんの?  ほんとだ...

勝手に浮かぶんじゃないんだ」



水を入れて、キーホルダー内のキラキラが浮かんだり

動かすと舞うようになってる。

勝八に説明し忘れたわたしのミス...



水を入れたら、案の定キラキラと 浮かんで神秘的だった。


勝「おー!綺麗じゃん! ありがとう」


佐「どういたしまして。って伝え忘れたわたしのミスです。」



勝「いいよ、綺麗だし」




ピコん)

勝八のスマホの通知音




勝「え?...」



佐「どうしたの?




勝八...?」




勝「母さんが..、倒れた。」



わたしも同行して、勝八と病院へ急いだ。



勝八に聞いたら、お母さんは 体を壊した時期に

やっと病院へ連れていけて、原因はやっぱり過労で

すぐに回復したらしい。けど...今回

また倒れたって連絡が来て、勝八は焦っていて

普段ポーカーフェイスが多いけど、不安で溢れていた。



病院に着いて、わたしたちは病室へ

走った。



開けると、勝八のお母さんは ベッドに横になっていて

意識があった。



勝・母「あら? 勝八、来てくれたの?」



勝「当たり前でしょ...倒れたって...」



勝・母「あぁ...病院側が大袈裟なのよ...


ただのぎっくり腰なのに。」



佐・勝「「え?」」



ぎっくり腰?...倒れた...って

わたしもびっくりして、走ってきた のですが...

まあ、でもぎっくり腰も心配ですよね。


二人して一瞬固まって、脳内整理をしていた。



勝・母「あら?その子は?」


勝「あ...あぁ、彼女。」


勝・母「まあ!!彼女さん? 勝八がお世話になって... あ 痛たた」


勝「無理すんなって...」



一瞬固まって反応が遅れたけれど、

しっかりご挨拶しなくてはと 我にかえった。


佐「あ!あの!るい...佐々城 涙(ささき るい)と申します!

勝八くんと、お付き合いさせていただいてます!」



勝・母「そんな緊張しないで(^-^)

お見舞い、来てくれてありがとうね!


仕事で、ダンボール持ち上げたら やっちゃって...嫌よね。ほんとに」



病院側が、お母様が倒れられました。とそれだけの連絡で

ほんとに何事かと思ったけど、他の患者さんの対応で手が足りず、

詳しい詳細を伝え忘れたのだとか。


それから、少しだけ 勝八のお母さんとお話しして

出会いは、カフェ。という事にした。


まぁ、間違ってはないけど...初対面が時間が止まって それで勝八が勝手に家に入ってきたなんて...言えない。



お母様は、あと一週間もすれば退院できるそう。





勝八は、ちゃんと お母様に「ありがとう いつも」と感謝を伝えた。

子供の頃から、たくさん頑張ってきた母へ 大人になった今

改めて伝えることができた。


わたしも、ちゃんと母に感謝を伝えたい。

照れ臭くて、最終的にはごまかすかもしれないけど...

それでも、わたしの母だから。




家に帰って、

夕食の時


わたしも伝えたくなった。



佐「勝八」


勝「ん?」


佐「ありがとう 出会ってくれて 大好き(^-^)」


勝「何急に?笑  お...俺もありがとう 俺も大好き


それ、るいのお母さんにも伝えなよ?」



佐「えー恥ずかしいよ」







今日、突然 能力が消えた







大切なそれは、人の心を掴み 引き換えに

一つの能力が消えた。

身に付く前の何気ない普通の日々に戻っただけ


幸せがここにある。

泣いて、怒って、本音を共有できる 笑い合える人がここにいる。



わたしは...


俺は...




「今、幸せだ」


それでいい。




ここからはじまる。


わたしたちの日々が



おまけ





佐「あれ?ここに置いてたイヤリングどこ行った?...」



勝「ん?どうしたの?」



佐「イヤリングがどっか行っちゃって」



まあ、安く買ったイヤリングだったけど

色味と形とか気に入ってたから...


なんとか探したい。


勝「あぁ、それなら 

さっき 玄関に置いてあったよ。  ほら」



佐「え、ありがとう!


あ!今日午後からバイトだからイヤリングつけていこうって置いたんだった」



勝「あのカフェって イヤリングとかいいの?」


佐「うん、店長の優しさで

髪色、イヤリング、服装、シフトも自由で、一応 制服はあるけど、」



勝「ふーん、いい店長さんでよかったね(^-^)」




勝八は、私がバイトに行ってる間 家で待ってるらしい。



いってらっしゃいと笑顔で見送る勝八が、キラキラと輝いていた。


これから、こんな景色をたくさんみられるのかな?




いってきます。

※これらの登場人物やストーリーはフィクションです。

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