第1章 出会い「霧華」 10
「ま…またまたご冗談を」
「いや、ホントの事なんだが」
霧華は動揺してた。
(う…嘘ですよね…14歳…?わ、私としたことが
とんでもない勘違いをしていると?ま、まずいですよ!
年下のうえに未成年?こ、これはじ、事件になってし
まいますわ!暴行を加え、山で衣服を散らし、家に連れ込み…非常にまずいですわ!)
「そ…そうでしたか!お、お若いのに苦労されてた
のですね!」
「…何言ってんだ?霧華も歳あんまり変わんないだろ?」
(なんだ…?年齢明かした途端に様子が変だな…そんなに
変なこと言ったか俺は)
「そ、そうですわね!し、しかし!レディに年齢を聞くのはデリカシーが少々足りないのでは?!」
(や、ヤバいですわ!こ、ここで私の年齢を打ち明ける
わけにはいきませんわ!な、何か別の話題を!
そ、そうですわ!お茶を!煎れ直しましょう!)
ガタッと椅子から立ち上がり勢いよく
キッチンへと向かう霧華
「お、おい、どうしたんだよ。お前なんか様子が変だぞ」
「こ、小金さん!お茶にしましょう!ええ!
それが良いと思います!」
う…もう何度めのパターンだ…
あの液体を飲むのはヤバい。そうだ。
今更だが、俺の鞄にお茶の葉入ってるじゃないか
「霧華、ここは俺がお茶を煎れるよ。座って
待っててくれ」
「え?、あっ、はい…わかりました」
「落ち着いたか?」
「え、ええ…お見苦しい姿をお見せしました」
やっと落ち着いたか
「それで、どうしたんだよ?たかが俺の年齢知った
だけだろ」
「……小金さんは何故旅をされてるのですか?
魔法が優遇されるこの世界で、なぜ闘気士の道を
選んだのですか?」
「うーん…俺は…というより俺の家系かな。父も母も
その前の代から誰も魔法が使えなくてな。
色々大変な目にあったんだよ。ところがある日に
父が魔法を使えるようになったと言い出してな。
当時の俺もそれが魔法なのだと信じていたんだ
結論言うとそれは魔法ではなく、いつの間にか
練り上げられていた闘気だった…という訳だが
その時の父の嬉しそうな顔が俺に眩しく映った
んだよ。
その時だったかな…魔法だけが全てではないと
魔法じゃなくとも、皆が平等に持っている物の
素晴らしさ。
それを1人でも多くに伝える事ができたなら…
いつかその力を認めてもらって互いに協力
していける世界が来てくれたなら…と
そんな風に考えながら旅をしてるんだよ」
「ふむ…それは素晴らしいですね。良いですね
魔法だけが全てではないと…ええ。とても面白そうですね
……気が変わりました。
私も今日、この時より闘気とやらの修行を始めて
みましょう。光栄に思うと良いですよ、
記念すべき第1号の弟子ができましたよ」
ん?んんー?まじで?
何かいつの間にか話が進んでいるぞ…
魔法を極めた彼女が今度は闘気士への道に…?
一体どこまで強くなる気なのだ?




