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変な物を見てしまった

「おや?この日記って昨日某所でみたのとおんなじだ」と思われる人は。。。

って「もうクドイからいいよ、ハイハイ、幻が見えたのですね」って、言うことにしてください。

 実りの秋が知らない間にやってきまして、ニュース報道によりますと夏の猛暑と少雨のもかかわらず岩手県や長野県では今年は松茸が大豊作だそうです。

実は私の住む地方も昔は松茸の一大産地だったのですが、今年は夏の猛暑と初夏からの少雨が影響してか、松茸は不作のようです。

我が家にも松茸が採れる山があるのです。

私も亡くなった祖母や母に連れられてこの時期になると、山へきのこ狩りに行くのが幼い頃の日課でした。

私が住む地方ではキノコの事をナバと言います。


 「知る人は知る」って言うより私は小さい頃のことですが、気がつくと重度のキノコ恐怖症(そんな病気があるのか)を患っていまして、とにかくキノコを見つけると、怖くなって足がすくんで動けなくなるのです。

何て言うか、蛇の苦手な人が、蛇を見つけた時のような心理状態が近いかも。

小さい頃の私がこの時期と梅雨時に、キノコを見つけて動けなくなるのを姉妹が面白がって意地悪をするのですが、これを他人にまで知られないようにするのに本当に苦労しました。

だから、苦手なキノコを見つける能力は幼い頃から人並み以上に優れていました。

それと、幼い頃からの日課のキノコ狩りが良い訓練となって、キノコを見つけることに関しては中学生の頃はすでに達人の域にあったかも。

キノコの生える場所は極限られており山のどこでも生えるってものではなく、シロというものをを形成しそこにキノコ多少ズレますがが毎年その場所に生えるのです。

そのシロは、「家族にも教えない」とかよく言われますが、我が家に限ってはキノコ狩りをする家族には教えます。

そのほうが効率がいいからです。

と、私は思っていたら、母が専業主婦になってからは、ほぼ毎日シーズンになるとキノコ狩りに行きますから、土日と休日しか行けない私は自然に良く場所がなくなります。

だから、新規開拓にと、昔キノコがよく採れたとか言われる山に行くことにしました。


 前置きが長くなりましたが、ここからが本題。

不思議な体験をしたこの年は、松茸を始めナバが豊作の年でした。

我が家の所有する山は、奥のほうがアルファベットY字をした谷になり、谷川もY字に沿って流れています。

 ナバ採りを思いついたのが、確か午前11時ころで目的の山につく頃は12時を回っている計算になります。

西日が射すとナバが見つけにくく成ります。

それで普通はナバ採りに適した時間ではなく、普段は既に遅いので行かない時間です。

無理にしていくほど採れる確証もなくて、けど何故か行かなくては気が済まなくなりました。

はじめはY字の両方谷が合流する地点から左の方の山に行きました。

ここは、我が家でまぁまぁ実績のある山です。

傾斜がきついので、母曰く残しておいたのだそうです。

収穫がゼロと言うのは自称達人としては避けなければなりませんから。

前日も誰かが入ったらしく収穫は多くなかったが、松茸を7本くらい採ったのか?

確かコンビニ袋を持って山を降り、Y字になった両方の谷が合流する付近の川を渡った向かい側で休んでいました。

時間は2時過ぎでよく晴れた秋の日中では明るのだが、今日はいつの間にか曇っていて休んだために汗が引き肌寒く感じるようになりました。

ここで、帰ればいいのだが、思いの外の収穫に気を良くし、今度は休んでいる方の山に行ってみることにしました。

こちらは、松茸はほぼ期待できませんが代わりに、香茸やシメジが採れますから。

シメジはまだ時期が少し早いな。

と、考えていると、肌寒くなったの嘘のように、周りが暖かくなりました。

この場所は日陰にあたり、それに今の天気は曇りで暖かくなる要素は何も無い、けど温かい風が吹いてきた。

「この温かい風はどこから吹くのか?」

と、思い腰をおろして休んでいた岸から谷川に降りて上流を見た。

すると、対岸の一段高くなっている山道を奥のほうから落ち葉を巻き上げながらすごい風が、私がいる方へ吹いてくるのが見えました。

とっさに、近くにあった大岩に身を隠したのです。

風が吹き抜けたあと少し遅れて全身が真っ黒な猿のような生き物が、テレビでよく見かけるチンパンジーが両手を上に上げバンザイをしている様な、まさにあの格好ですごいスピードで私の前を横切って行きました。

大きさはチンパンジーとは違い、バンザイしたその大きさは3メートル位はあったように思います。

それが、時速40~60位のスピードで走り去った。


 不思議なことに、大猿のような生き物が来る前に吹いた風ですが、周りの木を揺らすわけでもなく、でも、風の音ははっきりと聞こえた。

そして、大猿が走り去る時も、道に落ちている枝を踏む音は聞こえない。

「変なもの見た!」っと言う、恐怖感よりも今は全力で走って帰りたかったのです。

しかし、「私の帰り道と今通り過ぎた大猿と同じ方向で、道は1本しかなく直ぐに帰る途中でもしかすると出会うかもしれない」と、考えると非常にまずい状態でした。

考えた末に、Y字の右の他に行き、もう一つの川を渡りそのまま山を登って尾根に出て、尾根伝いに下って帰ろうとしました。

急な上り坂で道もない山の中、尾根に出るまでこれまでは途中で3度は休むのだが今日はとにかく必死で1回も休むことなく尾根に出ました。

見晴らしのいいこの尾根からは、遠くに霞んでいたがNTTのアンテナやショッピングセンター、高いビルを見ることが出来ました。

我が家に帰って体験した不思議な出来事を話すと、家族は全く相手にしてくれませんが、相手にしてくれないのと興奮状態のままの私ですから、ついに父が現場へ連れて行けと言い出しました。

暗くなって山に入るのは危険ですから、明日行ってみることに決まりました。

 一夜開けての日曜日ですが、父は昨日は行く気満々でしたが、朝はもう忘れていました。

この出来事以来私は時々日中でも夜でも風がふくと鳥肌が立ち無性に怖くなります。


評価よろしくお願いします。


まだ書き溜めたネタが有ったのですが肝心のCFが見つからず、今年はこれで終わりにします。

来年の夏に気が向いたら覗いてください。

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