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登場人物紹介・番外編

●静葉(呪法奇伝ZERO):

挿絵(By みてみん)

 静枝の実の妹であり、梨花にとっては義理の妹にあたる少女。十代前半。

 引きこもりのお腐れ乙女――。であったが――、道満に護法鬼神に変えられた後は、その助手として常に道満に付き従っている。

 術を扱う才能はないが、その構成の分析能力――、展開法を考える高度な知識を持ち、元々本の虫であり写真記憶が可能であることも手伝って、並の術者以上の術知識を持っている。

 後に、蘆屋道満の、唯一にして、最初で最後の護法鬼神と呼ばれることになる。


●その後の静葉(呪法奇伝・本編):

挿絵(By みてみん)

 蘆屋一族の歴代当主が契約する、第一の護法鬼神こそが彼女である。

 彼女はいわば生きた魔導書庫であり、その知識は――、蘆屋一族の千年分の叡智のすべてに始まり――、安倍晴明の奥義、土御門家の奥義を含む――、日本全ての呪術師の奥義の九割まで及び、さらには近代の外国魔法系統すら網羅している。

 彼女と契約することは、この膨大な知識を得ることと同義であり、さらには彼女本来の能力――、契約者の術構成展開能力を+120%引き上げるというブースト能力も手伝って、使役鬼神としての価値は日本の式神全体(十二天将含む)すら木っ端扱いできるほどである。

 彼女を”蘆屋八大天魔王最弱”と呼ぶ者は――、彼女の本質的な強さが理解出来ていない者であり、実際は彼女こそが蘆屋一族における最高峰の護法鬼神なのである。

 性格は千年の間に落ち着いて、もの静かで少し影を持った女性になっている。

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