7話
「おう、これ金貨5枚な」
「あれ?4枚ですけど」
「いいんだ。それだけの価値をもらったと俺が思ったんだ。受け取ってくれ」
「そう言うことなら…いただきます」
「おう、今度は作った家とか店の写真を取ってもらおうかな」
「その時はお安く」
「それは助かるな!また頼むぞ」
「それでは失礼します」
―
「今日はこんなもんかな」
街長さんの家により、写真を渡しておく。
これで今日の仕事は終了だ。
今日だけで金貨8枚。
ここにきて1ヶ月のお金を優に超えてしまった。
無くしたら困るので7枚の金貨を銀行に預ける。
ここだけの銀行だが、出るときに引き出せば問題ないだろう。
―
「戻りました」
「おう、早速頑張っているみたいだな」
「もう聞いたんですか?」
「さっきまでマスターが来てたんだよ。それで仕事の感じを聞いてたんだ」
「なんか恥ずかしいですね」
「水飲むか?」
「そうですね、お願いします」
「慣れない酒を飲んでよく仕事できたな」
「お水を多めにいただいたんで」
「それはマスターにお礼を言わないとな」
「え?」
「え?ってあそこの水代たけーんだぞ」
「お酒しかみてなかった…」
「それも含めていい仕事だったんだろう?よかったじゃないか」
「明日お礼言っとかないと」
「ああ、そうしておけ。普通の水飲むだけで銅貨500枚はするんだからな」
「ここのご飯代と変わらないじゃん…」
「それで4杯飲んだんだろう?本当なら銀貨2枚もらわれてもおかしくなかったんだからな」