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メイド見習いの男爵令嬢になりました。


「マリー!マリー!大丈夫?」


「ンン〜ッ」


「気がついたのね庭を歩いていたら突然樹木がこちらに倒れてきたのよ、マリー怪我はない?大丈夫?あぁ、血が…額を少し切ってしまっているわ、救護室に行きましょう、初日だからと挨拶と城内を案内しすぎたせいで疲れて避けきれなかったのね。」


 一言も喋る事なく近くにいた騎士様を呼んでもらい抱えられるように救護室に連れて行かれてしまった。


 どうやらこの体の持ち主は倒れてきた樹木に当たった事であたりどころが悪かったせいか一瞬で死んだ瞬間に此方の意識を神様がこの女性に埋めるようにし転移完了したようだ。


 ついでに多少死ににくく改良されているらしい。



 ふと見下ろすと着ている服は…メイド服で黒シャツに白のエプロン頭にホワイトプリムを付けて黒の膝丈スカート ガーターで押さえた靴下はスカートと靴下にほんの少し距離を持たせた仕様となっている。茶髪を両方に分け三つ編みにして赤い伊達眼鏡をかけていた。


 額の傷を見た後で、回復魔法をかけてもらってからベッドに寝るように言われてステータスをオープンさせて確認して見ることにした。




 名前:マリー ラウンド男爵令嬢カトウ アカリ

 年齢 12歳

 レベル:1→(99)

 HP30→(5000)

 MP50→(5000)

 LK5→(10000)

 攻撃力13→(5000)

 防御力15→(5000)

 素早さ95→(5000)

知力300→(5000)

 スキル:生活魔法(全ての言語、鑑定、アイテムボックス、エアー)


( マリー's dataファイル)


 

 装備

 普通のメイド服セット

 普通のチョーカー



 首の隙間から覗いて見ると12歳の姿になったせいだろうか、サイズが小さく小さくなっ…。かろうじてあった山が谷が見えてこなかった。途端に頭の中にこの女性のデータが私と混ざり合って理解した。

()は鑑定されても人には見えない神様仕様らしい


 ラウンド男爵の長女であり城に行儀見習いに出されメイドとして、この度城に入って城内を見学中だったようだ。私の体は所々傷があるし、吐き出した大量の血が周りにあった。しかしながら体は魂がこの体に転移した際に再構築されていたために、傷ひとつないようだ。救護室で簡単な手当をしてもらった後、これから使う私に当てられた部屋に運ばれベッドに寝かされて後からメイドの先輩であるレアさんがタライに瓶とタオルを入れたものを運び入れてくれ

    

   痛みは……



       よしっ


         ないっ


 「マリーっ、ポーションを飲みなさい。もう頭は痛くない?大丈夫!?」


 「レアさん大丈夫、かすり傷だから、でも飲んどくね。ありがとう。」


 飲んだ後、体に薄く光が灯り、全回復した。



 運んでくれた騎士様が外に出た後レアさんが水魔法でタライに水を出し火魔法で温めてお湯にして薄い布を取り出し体を拭いてからタオルで体を拭いた。


 時刻は昼の時間らしく鐘の音が宿舎に流れた。レアさんは音色を聞くと、従業員宿舎の一階に併設してある食堂から私の分の食事を取りに行ってくるわと立ち去った。暫くしてトレーに食事を乗せてきてくれたが、食事は毎日日替わりで一種類が出るらしく、その日替わりを見ると味がないスープと硬いパンと葉っぱがドーンと置かれてその上に謎肉が焼かれていたものがセットにされたものだった。


 軽く二口スープを飲んでから味の無さにアイテムボックスの中になにか味つけるものはあるかなあ?と考えていたら、リストが目の前に浮かび、どうやら転生前の荷物や服やバスに持ち込んだ品と転生前に着ていた服が仕舞い込まれていた。


 他の人にはリストは気がつかれてない様だったので、下を向きながら確認した。暫くしたら私の食べ具合を見て安心したレアさんは私も食べてくるわね。と立ち去って行った。


 部屋で1人になった後、私にも生活魔法がスキルにあるので簡単な生活に役立つ魔法を自分でも使いたいな、と見よう見まねでレアさんの使った魔法を真似てタライに水を出したり小さな火で少しお湯にし、部屋にある備え付けのランプに灯りを灯し、タライで体を拭いた後微風で乾かしたりしたら、生活魔法レベルが少し上がった。


 再びリストを確認すると、リストにリュックのカテゴリーがあり、その中の一覧を見るとペットボトルのジュース2本に水が3本と、途中のインターで買ったお菓子に実家に渡す用のお菓子とカップに入れる用の即席コーヒー3袋とステックシュガー3本にお弁当1つ、中身のおかずはコロッケとメンチに串刺しの牛肉1つ、自分で握ったおにぎりも4つ、シャケ、梅、昆布、炒めたベーコンを入れたおにぎり。海苔は後で巻く様に別にラップでくるんで分けている。


 更に財布の中身はお守りとお守り替わりの塩が小袋に入って2個、使えるかわからないクレカとキャッシュカード、そして日本のお金、化粧ポーチにスマホ、濡れティッシュにハンカチ塵紙、ミニ扇風機にイヤホン、1週間分の下着に着替えにバスは長いから雑誌3冊と手芸品の編み棒と毛糸と羊毛とフェルティングニードルと1週間分だけ詰めたシャンプーリンスとハーブを混ぜた手作り石鹸があり、転生寸前の荷物は全部揃っていたのを見て、くすっと笑ってしまった。



 暫くスクロールして下まで見たらリスト右端の横に『!』マークが点滅していたのでポチッと押したら『お詫びの印として転生前の世界の品物を魔力1ポイントと交換で1日3回迄品物をコピーしてお届け可能よ。これはスキルではなく【女神様お願いっ】とお祈りすれば、アイテムボックスに送るわね』とお知らせがあったので、とりあえず『女神様お願いっ塩が欲しいです』とおねだりすると塩1kgの袋がアイテムボックスに届いたので、少し取り出し肉とスープに混ぜた。


 とりあえずこの世界の冒険の始まりだなーいやいやメイドになるのかと思いながらまた食べはじめた。



      このパン固っ




久方ぶりにポチッとUPします。多分のんびり不定期予定ですが続くと思います。よろしくお願いします。










    






   地味メイドは走る




挿絵(By みてみん)

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