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幻影道 第六巻   作者: Saki
30/45

「炎星研究所殲滅作戦・Aパート」 その1

 殺し屋を押しのけて倒してから一週間、ノアちゃんから貰った資料を見て今回の作戦は大規模だと分かる。皆も今回の戦闘には緊張しているのか武器の手入れやざわついているのを感じる。


 だけどそれでも変わらない凉涅姉弟はいつもと変わらない態度を見せて周りを安定させてくれる。


 生き抜いてきた歴が違うから物凄く頼りになる、私はそんな事を考えながら生きているとついにその日が訪れた。


 緊張は日を追うごとに酷くなり武者震いが止まらない、皆緊張してるのかと思ったが当日にはユーゴ君でさえも冷静になっていた。


「ユカリちゃん緊張しすぎよ」


 皆はやる気充分だと思うけど私は緊張だけが先走り不安要素で辺りをウロウロしていると声をかけられた。


「ご、ごめん・・・今回は大規模になるから不安で・・・」


 足の震えも止まらない、そんな時サナエちゃんの手が私の背中を強く叩いた。


「情けない声吐かないの、女は度胸と根性よ!もし終わったら好きなことが出来るポジティブ心で動かないと殺られるわよ?」


 それは男の子なのではと突っ込みたいがサナエちゃんの大きな背中に私には眩しかった。戦闘は今でも苦手だ、殺し合いの戦場には心も翳るし命の奪い合いの残酷さを実感する場所だけでなく命が軽くなる瞬間ともなる場所でもある。


「大丈夫だって、いつもの上手く行ってるし今回 は少し大変なだけ☆」


「いざとなったら逃げればいいさ、俺より長いから後は引き際だろ?」


 皆はああ言ってるけど私には分からないよ、私は皆みたいに戦争に前向きな姿勢になれない、私は皆を守る為にしか戦えない。だからこそ私はゆいゆいの“殺し”についての思想は理解できないんだ。


「皆〜そろそろ出発するから最後にお姉さんの話を聞いてね〜♪」


 モヤモヤが晴れないまま“殺し”の計画が進んでいく。


 私は一足遅れて集まると揃った事を確認してゆいゆいはいつものように笑顔で注意事項を述べる。


「多分ミッションに行く時散々言ってるし耳にタコが出来るほど注意したと思うけど心に留めておいてね」


・何より命優先して必ず生きて帰ること。

・自分では勝てないと思ったらすぐ逃げること。

・何かの異変を感じたらすぐに家族全員に伝え脱出するのと。

・諦めず最後まで足掻くこと。

 

 最初と比べて注意事項が増えた気がするけどこれはあくまで“子供専用”だということ。


 確かゆいゆい達“大人”はこんな感じだった気がする。


・手足が千切れようが致命傷を食らっても根性で道連れにする。

・作戦は必ず成功させ勝つまで何度でも戦場に行く。

・弱音は吐かず復讐の為に命を落とすことを覚悟する。

・恐怖を感じ、死を感じようが“殺す”ことを優先とする。

・逃げることは許さない、捕虜になったら最後まで足掻き殺すか自決する。


 だった気がする。ゆいゆいの復讐の業火は関わった研究者全員の殺害に私のお姉ちゃん【サクラハルカ】を記事にして悪者に仕立て上げた記者の抹殺だ、それが終わらないとこの悪夢は幕を閉じることは無い、私は一刻も早く見つけ出して終わって欲しいことを願うばかりだ。

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