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有漏路より無漏路に帰る一休み、雨降れば降れ風吹けば吹け   一休 道歌の世界(改訂版)

作者: 舜風人
掲載日:2022/08/05

「有漏路より無漏路に帰る一休み、雨降れば降れ風吹けば吹け」  一休 道歌



『この世をば夢とだにこそ 思うれど などかは 朝日を神と拝まん』   道歌



「命なき砂の悲しさよ、さらさらと握れば指の間より落つ」  啄木




この人生はすべて夢であり



カゲロウであり



所詮は幻想です。







「思い見る、かねて、あくがれし、にょしょうをも、今の浮世に名残りあらせず。」 道歌


「露と置き、露と消えにし、我が身かな、浪速のことも夢のまた夢」   秀吉辞世。







お金、名誉、地位。人気。健康、力。



それらはすべて所詮むなしく消え去るのみですから。







「見るうちに、娘は嫁と花咲いて カカアと枯れて ババアとしぼまむ」  道歌


「美人でもブスでも それは皮一枚、剥けば髑髏が にやりと微笑む」   狂歌





絶世の美女もやがて枯れるのです。


それが世の必然ですから。


それでいいのです。


それが好ましい法則なのです。







「気が付けば頭は ま白で顔は皺、夢の八十路を 辿り来しかな」  道歌




「今までは 他人のことだと思いしが、自分が死ぬとは こいつあ、たまらん」狂歌






さて、、、

「男の一世一代の夢だ、夢建築中」。と言ってお父さんが精いっぱい見栄を張って


建てたご立派な自宅はお父さんが亡くなってほどなくして



遺産相続のもめごとで売却されてしまいましたよね?

家なんて、、そんな物なんですよ。


見栄貼って爪に火をともして、、30年ローンで建てた家、


その末路がこれです



『世に残す ことの一つも無かれけり。すべて鳥辺の煙と消えなば」 道歌



「鳥辺山、谷に煙のもえたてば、はかなく見えし我と知らなむ」和歌





まあ生まれ合わせたが、運のつき?


「母の恩は海よりも深し。父の恩は山よりも高し」ですから



このいただいた体で人生を生き切ることですよ。



今を生きるんです。



今は「永遠の今」ですからね。


明日はまるで、あてどないし、


昨日は過ぎ去った夢です。



共に信じるに足りませんよね?



ですから今を生き切ることそれだけです。







「ちちははに 呼ばれて仮に 客に来て、心残さず 帰るふるさと』  道歌



『この世をばどりゃ、おいとまの線香の煙とともにハイさようなら」  狂歌。十返舎一九


「朝霧の たちまち晴れて 跡もなし この世のことは 夢のまた夢』 自詠





そう、


思い残すことなんか何もないはずです。



だってもともと、裸で生まれてきたんでしょう?


そしてその後の人生で運と努力で?どれほど、財を築いたかしれませんが



一旦、無常の風吹けば


万骨枯果てて


この世の黄金も、豪邸も、愛人も?名声も


すべてこの世に残し置いて


おのれひとりで


また、裸で冥界に帰っていくだけですよ。







『縁生の 川を因果の船に乗り、渡り終えれば晴れし、朝霧』  自詠



「やれ打つな、その蠅、その虫、わが父母の生まれ変わりしすがた なりせば」狂歌






やがてその迷妄も晴れるときが来るのです。


そして晴々と


あの世に帰っていけるのですよ。


まるでそれまで一面に立ち込めていた朝霧が



登り来る朝日に



かき消されてさーっと



晴れ渡るようにね。




そうすれば


何もかもが


ハッキリと見晴るかすことができるでしょうよ。



その時


人生の迷妄は


一瞬にして醒めるのです。



まるでこんなご詠歌のようにね。








『初秋に 風吹き結ぶ 荻の堂  宿仮りの世の  夢ぞ覚めける』   秩父霊場。卜雲寺。御詠歌。


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