アイデンティティは敵なのか味方なのか 6/7
では、最後に私が社内の若手に送ったメールを紹介させて頂いて、アイデンティティの話を終わりにしたいと思います。
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佐藤さん
お疲れ様です。永瀬です。
大変短い間でしたが、ある程度ですが、
君のことが分かってきたように思いますので、今後の参考にして頂ければ幸いです。
結論から言うと、やっぱり君は茨の道を長い間歩んで行かないといけない人だと思います。
以下、長文になってしまったことをどうかお許しください。
たぶん、君は人一倍、社会で活躍したい、人の役に立ちたいと思っている気がします。このアイデンティティと創作系の仕事がしたいというアイデンティティとの掛け合わせによって生まれてしまうジレンマをもろに受けて、色々と君の心が忙しく運動しているように見えます。
たぶんですけど、この“人一倍社会に貢献したい”というアイデンティティがあるからちょっとした自分のミスで誰かに迷惑をかけてしまったりすると、とても落ち込んでしまうのではないかと思います。
ちなみに自分のなかに埋め込まれてしまっているアイデンティティは変えられませんし、消せません。絶対に一生付き合っていかないといけないものです。だから、君は自分のアイデンティティを深く知った上でこれから行動していく必要があると思います。
ミスを取り返すために本業(会社の中でやらないといけない業務)に力を入れるべきとは頭で分かっていても心がついていかず(だって北村、青山、田中のようにそこに君のアイデンティティがないから)に、結局本業とは別のところに力を入れている自分がいるかと思います。それでまあ、もしかしたら自分は周りに比べると、不出来とか、いらん子とか考えてしまっているのでないかと思います。
→もちろん、これは社内の視点しか持たない周りの人から見ると、深く凹んでいるくせに反省してないと捉えられてしまいます。これは君にとって、とても不本意なことだと思いますが、すみませんがここはあきらめたほうが良いと思います。君は必ずこの茨の道を歩まなければならない星のもとに生まれてしまっていると僕には見えてしまいます。避けようとするものなら、さらにトゲが深く心に刺さってくるので、抵抗はあまりオススメしません。なぜなら、君が求めるアイデンティティが今の課内、というか広くは今のIT技術部門の中では相当見つけにくいし、周りの理解もかなり得られにくいからです。だから、どうしてもそうなってしまうもんだと割り切って、自分のライフワークを大切しつつ、お金を稼ぐためとそこそこしか活躍できない自分とも向き合ってほしいなと思います。自分をもっと深く知るために会社でそこそこしか活躍できない生活も大切にしてもらいたいです(これは後で書いていますが、すべてはライフワークのために)。君は自分が動画とか創っていることに対して、これは自分の趣味とか副業のためとか考えていないんじゃないかと思います。人一倍、社会で貢献したがりの君はあくまでも、社会に貢献するための手段やライフワークのひとつとして捉えているのではないかと思いました。




