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続く父親不在の家 4/7

 ちなみに、僕の友だちとその娘さんは血がつながっていません。奥さんの連れ子です。友だちは娘さんが小学校低学年の頃にいまの奥さんと結婚しました。上にはお兄ちゃんもいます。話を聞くぶんにはとても楽しそうです。長い間、職を転々としてずいぶん経済的には苦労した印象ですが、今は良い職を得ることができて経済的にも大丈夫そうな印象ですが、友だちは持ち前のアホさというのか明るさというのか、それがいまの奥さんと結婚してからずっといまの家族の光であったことは容易よういに想像できます。

 実は娘さんのイジメの話にはオチまであります。

「学校なんて小さな水槽に過ぎない。海だって他の水槽だってあるから、好きに選べばいい」

 このセリフ。実は人気マンガの呪術廻戦じゅじゅつかいせんのコミック3巻に書かれているセリフをパクったものでした。娘さんがそのことに気付くのにそこまで時間はかからなかったようで、

「これか・・・感動してて損した・・・」

 みたいなことをあきれ顔で言われたそうです。僕はそのオチを聞いて、くっそ笑わせてもらいました。

 その後、イジメてきた相手は一切友達の娘さんには関わらなくなったそうです。そして、友達の娘さんはいまの学校を辞めることなく、現在は楽しそうに通い続けているそうです。

 僕の友だちとは逆のケース。これはよくニュースでも読みますし、周りにも実際にいらっしゃるので、よく聞く話です。簡単に言えば、父親をやっていない旦那さんたちはまだまだいるということですね。

 コロナ禍になって、在宅勤務が増えて、家に居場所がなくて。そんな話はアホほど聞きます。というかコロナ禍になる前から、家に早く帰ると家族の面倒事に巻き込まれるからと、毎日毎日残業している人たちが僕の目の前にも山ほどいました。ひどい人は仕事も無いのに休日出勤までしていました。

 そういう人たちはなぜ家での居場所を家族に奪われるのか。それは簡単です。そういう旦那さんたちが先に家族の期待を裏切ったからです。お金しか家に入れないお父さんをATMと言うそうです。お金は大切です。現代社会はそれがある程度ないとちゃんと生きていけません。だから、家族はATMおやじを完全に切り離したくても切ることはできません。だから、さらにイラついていたりします。

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