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続く父親不在の家 3/7

 娘さんの心の訴えに対して、父である僕の友だちはどうしたか。まずは「転校しても良いよ」と答えて、一緒に転校可能な高校を探したそうです。それで、実際に学校をいくつか回って、転校可能な高校をいくつか見つけたそうです。そして、友だちは「学校なんて小さな水槽に過ぎない。海だって他の水槽だってあるから、好きに選べばいい」と娘さんに伝えました。

 次に友だちはいま娘さんが通っている学校の教師にイジメがあることを娘さんと一緒に言いに行ったそうです。友だちは娘さんに「出口は確保したし、相当モメてこの学校に居づらくなったら、さっさとサヨナラできるし、思いっきりいこう」とも伝えていました。揉め事を起こせば学校で居場所を失って地獄の日々が来るかもしれないと思うと、イジメは被害者を含め周りの見ている人たちもおおやけにはしたくないものです。友だちは最悪のシナリオが起きても娘さんの人生がつながるように前もって手を打ったわけです。そして、イジメた側の親も学校にきて話し合いがあったそうです。でも、友だちは相手側の親に訴えるというより、イジメた本人をむちゃくちゃ叱りつけて、「うちの娘に今後一切関わるな」と約束させたそうです。あと、「今まで攻撃を受けた分はこちらから攻撃し返す権利があるから、そのつもりでいろ。悪い事を止めてやったら、こっちはうれしいとかねーから。今までやった分きっちり返してやっとイーブンや」みたいなそっちがやりっぱなしで終わらせねーよという正論のようなそうじゃないようなことも言い、イジメた本人をかなりビビらせたようです。このあたりの問題はこれという答えはありません。だから、異常なほど苦しい。でも、闇を白日の下に晒すというのは効果があるというのは聞いたことがあります。また、最悪のシナリオが起きても娘さんを逃がす手立てをつけていたあたりも上手いやり方です。友だちは僕と同じでソーシャルスタイルで言うところのエクスプレッシブ(感覚派)なので、ちょっと暴走気味になって空回りすることが結構ありますが、今回についての話はかなり感動しました。

 一緒に苦しむ。本当に難しいし、ていうか超面倒ですし、逃げたいです。大人は逃げ道をいっぱい知っているので、自分の子どもがピンチでもすぐに逃げてしまえます。でもそれをせず、死にたくなるような苦しいことを子どもと一緒に逃げずに苦しめば、最後の最後まで味方でいる覚悟を決めて子どもと付き合えば、子どもが親を軽蔑けいべつすることはあり得ないと思います。むしろ、絆が深まるに決まっています。ふたりとも神様が望んでいる成長をするに決まっています。

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