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私は“父親不在の世代”です 6/6

 この前、テレビを見ていたら、自分の半生を振り返る番組に関西のテレビによく出る月亭八光さんが出ていました。「自分は単体だとオモロないけど、目の前の方をオモロくすることはできる」とおっしゃっていました。八光さんは関西の番組で何本もレギュラーを持つ超売れっ子で、成功者に見えます。でも、その笑顔に一筋の(かげ)りが見えなくもない。番組の後半、母親からの手紙と父親である月亭八方師匠に落語に対する姿勢の甘さについてかなり色々言われていました。それを見て、私はまた親子間の鎖を見ました。月亭八光さんという人はソーシャルスタイルで分析すると、エミアブルタイプ(協調派)の気質が強いように見えます。あとエクスプレッシブタイプ(感覚派)の気質も見えます。エミアブルは人のつながりが大好きなひとたちです。自分が前に出るより裏でサポート役に回るのが非常に得意です。このタイプは他人ために頑張れますが、自分のためには全然頑張れないタイプでもあります。八光さんが落語を続けているのは、親との絆を守るためです。八光さん自身に落語自体への興味は少ない。番組の中で八光さんが落語に対してのテンションが上がったときがあったとおっしゃっていましたが、そのタイミングは方正さんが八方師匠に弟子入りされたときです。結局、方正さんとの絆を深めていけることにテンションが上がっているだけで、実は落語自体にそんなにテンションは上がっていないように見えました。私から見ると落語の世界自体に八光さん自身がそんなに合っていないように見えます。ただ、器用な方なのでそれなりの形にはしておられるようですが親が認めてくれるレベルには全然なっていません。例えばソーシャルスタイルのアナルティカルタイプ(分析派)[例えばタモリさん]は物事を突き詰めていこうとされる傾向があります。また、ドライバータイプ(行動派)[例えば本田圭佑さん]はその分野で最強になりたい気質が強いので、どちらも落語の世界で成功しやすい気質かもしれません。お腹が黒いと言われている円楽師匠はドライバータイプっぽいですね。でも、これらの気質を八光さんは持ち合わせていないように見えます。そんな八光さんに落語を押し付ける、自分の価値観を押し付けるのが果たして三方よしになっているのでしょうか。私には一方よしだけにしかなっていないように見えます。もちろん、八光さんが落語に向いていないから、ハイそうですかと落語の世界から抜くのも早計。今度は親が辛くなるし、その姿を見て八光さんも心を痛めるから三方よしにはなりません。自分よし、親よし、世間よしとするために、こちらのご家族はもう少し話し合いをされたほうが良いのかもしれないと思いました。

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