case1 私を調べて下さい!!
短めですが更新速度重視でいきます
「あの…私なんにも分からなくて…」
潤んだ上目遣いでこっちを見る美少女
「こんなことも…その…初めてで…」
「なんでもしますから…お願い……出来ませんか?」
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――なんだぁ?!この状況は…
俺夜野ハヤテは探偵である。目の前にいる美少女は今日の依頼人エリー(仮)さん
なんで(仮)かって?それは今回の依頼が…
「私を…私の事を調べて欲しいんです!!」
今回の依頼を整理しよう。今回の依頼人エリー(仮)さんはいわゆる記憶喪失ってやつだった。名前はもちろん種族、出身も分からない。持ち物は少々の金と「Ellie」と掘られたドッグタグ、服装は黒いドレス。舞踏会で着るような正装って感じ。
柴犬みたいな垂れた耳と尻尾があるから種族は絞れそうだがここは異世界、これくらいの特徴のヤツはごまんといる。
「私広場の近くの食堂裏で寝ていたみたいで…そこから前の事が思い出せなくて…」
「食堂の方に聞いたらそういう事はここに相談しなと言われてここに来たんです!」
目を潤ませながら事情を話すエリーさん。見た目的にもなんか…守ってあげたくなる感じだわコレは
「――まぁとにかく調べてみますか」
「本当ですか?!ありがとうございます!!」
尻尾をちぎれんばかりに振って喜ぶ彼女に向かって俺はこう付け加えた。
「―まずは笑顔でこっちを見て貰っていいですか?」
「はい?」