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case0 探偵へのご依頼は・・・

何かと拙いところがあると思いますがよろしくお願いします。

  ――探偵――

 と聞けばどんな職業だと思うだろうか?

 たまたま殺人現場に出くわして、難解な事件のトリックを手がかりを見つけて解決する…



 ―なんて思ってた時期が俺にもありました。


 実際の探偵の仕事の大半は調査である。

 浮気相手から企業の内部事情、果ては飼い猫の集会場まで依頼によって色々調べるのだ。猫の集まる場所を調べて何をするのかは俺は知らんぞ…


 とにかくそんなイメージと現実が掛け離れた職業である探偵が俺の仕事だ。元の世界でもこの世界でも…


 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 世の中生きてると不思議なことがあるもので、俺こと夜野ハヤテは異世界に飛ばされた。

 いや何を言ってるのかと思うだろうが、こういう風にしか言い表せない。

 だって昼寝してて地震が来て起きたらコレだ。普通死ぬとか女神が現れるとかもっとイベントあるでしょ…


 とりあえず俺は探偵らしく飛ばされた異世界の周辺を調べ始めた。よく言うだろ?敵を知り己を知ればなんとやら…いや別に敵とかいないんだけどさ

 周りを歩き回って分かったのは、時代的には中世くらいって事、通貨が日本円じゃない事、コミュニケーションは日本語で大丈夫そうだって事、人間らしい人間が俺くらいって事。この4つだ。

 いや、正直驚いた。こんなにテンプレ異世界ってホントにあるんだってくらいのベタな世界だ。

 イヌ耳ネコ耳ウサギ耳は当たり前、金貨銀貨で物を売り買いして、遠くには城も見える…

「The異世界って感じだな…」

 ―夢であってくれ―

 そう願わずにはいられないような状況だった。ただの人間が何もわからん世界に無一文で放り出されたわけだ。誰だって夢であって欲しいと思うだろう。


 ところが俺が異世界に来たのも、周りに人間がいないのも、実質無一文なのも現実だったんだなコレが…

 次の日から俺はお手伝いという名のバイトを始めた。

 この世界の事を知るためもあるが、この世界の通貨を手に入れる為だ。お金は大事だろ?


 そんなこんなで色んなバイトをしながら人脈を広げて開業したのがこの

 ――夜野探偵事務所――

 各種調査から猫探しまでなんでもおまかせ


 とりあえずあんたも困った事があったら事務所に来なよ。この異世界« ティエラ»の探偵、夜野ハヤテが話くらいは聞いてやるよ。




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