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恋人≒幼馴染

作者: べあ

幼馴染の番外編のようなものです

長瀬 葵(ながせあおい)


谷屋 和(たにやかず)


幼馴染暦14年


そして・・・・・――


今日は、2人の恋人記念1ヵ月



勿論普通のカップルなら、ラブラブイチャイチャなはずでしょ・・・・・・??



なのに・・・

 なのに・・・・


―・・・・



「和の馬鹿ぁ・・・―」


何でラブラブイチャイチャのはずのカップルがこうなったかというと・・・・・



     30分前


「和ッ♪今日は、何の日でしょう??」


普通のカップルなら此処で男が


『忘れる訳ないじゃん、今日は2人の1ヶ月記念だろ?』



とか、なんとか、言っちゃったりして抱きしめたりするじゃん?


なのに・・・・

 なのにだよ・・・・?




「和ッ♪今日は、何の日でしょう??」


「燃えるごみの日。」




「・・・・・・・・・。」


いや、素っ気無いのは知ってたよ・・・・??


けどさ??記念日ぐらい覚えてろよッ!!!!

しかも、燃えるごみの日てお前は、主婦かッ???!!!!


なによ・・・!!

 結局和にとってアタシって


ただの幼馴染でしかないのかなぁ・・・・??



不安だよ和・・・・・

 1ヵ月経つのに未だに、手すら握ってない・・・・・・



せっかくサッカー部のマネージャになったのに


 話かけてすらくれない・・・・


ねぇ和。

 貴方にとってアタシって、どうゆう存在なの・・・・??




あれ・・・・・??

 何で・・・涙が・・・・



涙が止まんないよ・・・・・・

 こんなアタシ弱かったっけ・・・・??



和に出会って

 初めて恋をした・・・・・


14年間くだらない嫉妬や寂しさに

 何度も押しつぶされそうになって・・・・・



それでも・・・・諦めなくて

 そして、やっと・・・・やっと


想いが通じ合ったと思ってたのに・・・・・



痛いよ和・・・・・・


こんなに、恋って痛いモノなんだね・・・・・



「葵・・・・??」


こんな時でも、

 アタシの名前を呼んでくれるのは

  貴方じゃない・・・・・



「良太ぁ・・・っ・・・」


「何で泣いてるの?!虐められたのか??」


いつも、あたしが弱っている時

 側に居てくれてるのは

  和じゃなく良太だった・・・・・



いつでも優しくて大人な良太・・・・



けど、アタシが好きなのは

 素っ気無くて冷たい・・・・・


「和ぅ・・っ・・・」


アタシが好きなのは、今も昔も和だけで

和以外の人なんて考えられなかった


「よしよし」



今も昔も変わらないあの大きな手で

 ポンポンしてくれる暖かい手からは


  頑張れ葵


 言葉に出さなくたって良太の気持ちが伝わってくる



「んじゃ、邪魔者は退散しますか♪」


にっこりと大人びた微笑を送る




教室のドアの前には、和が立っていた



「葵ッ・・・!!!」



一瞬視界が暗くなる


気づけばあたしは

 和の腕の中で

和の制服から、かすかに、洗剤の香りがする



「・・・・・か・・・ず・・・・・??」



あまりにも積極的すぎる和の行動に

これは、夢なのかな・・・・・??なんて思ったりする



「葵・・・・ごめん・・・俺・・・・その・・・・」


いつもクールな和が顔を赤らめ、一生懸命何かを伝えようとしている


「え・・・と今日の記念日・・・忘れたわけじゃ・・・なくて・・・////

その・・・・恥ずかしくて・・・・・・///」


和は、赤くなった顔を見られたくなくて

 再びギュッと葵を強く抱きしめる




「かず・・・・。」




「俺は、ちゃんと葵が好きだからなッ!!!////」


それと同時に葵の唇にそっと和の唇が触れる



たった、数秒の短いキス


感触も分からないほどのキスだったが



葵にとっては、最高のキスだった



「和・・・アタシも和が大好きだよ・・・・///」




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― 新着の感想 ―
[一言] 評価とか苦手ですが;; 個人てきにすごくいい話だと思ったのでコメントしますっ! この話、すごくスキです♪すごくいい話だと思います☆!
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