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森に慣れてみました。

魔法を覚えてから3日が経った。


あれから3日の間ずっと川の近くで魔法の練習をしていた。

どうやらこの周辺はあまりモンスターはいないらしくあの戦いからモンスターが現れることはなかった。そのため魔法の練習にかなりじかんをかけることができた。


魔法はかなり便利なもので自分の考えた通りに動くことがわかった。

そのため、俺は新しく魔法を作った。

その魔法とは小さな玉を作り出し撃つ。

ただそれだけの魔法だ。

しかし威力は銃を意識しているので人を殺すくらいわけないレベルだ。

これは属性によって効果が違う。

火属性は火炎弾

水属性は粘着弾

雷属性は麻痺弾

土属性は拘束弾

光属性は閃光弾

無属性は普通の弾丸という感じだ。


確認できた属性の種類はこの6つだけだった。

その属性をイメージしてはなったら簡単にできたから拍子抜けだ。

今使える魔法はこの「バレット」と名付けた魔法のみだ。

どちらかと言えば俺は一つのことを極めたいタイプなので、ずっとこの魔法を使い続けている。

練習のおかげか、今では連射や複数の発動などいろいろな効果が発揮できるようになった。

今練習していることはどうにかして飛距離を伸ばせないかということだ。

軍人時代に所属していたころの影響でやはり使い慣れたスナイパーライフル並の飛距離を求めてしまう。

イメージの爆破の威力を変えたえり使用魔力量を増やしたりしてみたがあまり効果がない。

このことについては考察を深めていきたいとは思っているがそろそろここから動かないといけない。

ナイフと食糧の詰まったカバンに蔓を巻き付けて背負えるようにする。

そして森の中へ足を踏み入れていく。


森の中は地球のジャングルとさほど違いがなかった。

足元の土は湿っていて歩きにくい。

戻ってくることができるようにナイフで木に傷をつけながら進んでいく。

すると30分くらい歩いた時近くに生き物の気配を感じた。

息を殺し余計な音をなるべくたてないようにしながら気配のする方に近づいていく。

するとそこにいたのは緑色をしたちっちゃい鬼みたいなのがいた。


ゴブリン レベル100

HP3000 MP400


ゴブリンっていうのか。

気持ち悪いやつだな。


指で銃の形を作り、先をゴブリンの頭に向ける。


「バレット」


無属性の銃弾がゴブリン目掛けて飛んでいく。

そしてゴブリンに当たると頭に直径2センチくらいの穴が開く。


やったか。


少し警戒しながら近づいてみる。

どうやら完璧に死んでいるようだ。


このままゴブリンを放置しておくと他のモンスターが来る可能性があるためゴブリンを土に埋める。

改めて「バレット」の威力を理解したため今日は川まで戻ることにした。



川まで戻って夜営の準備を始める。

そこでふと気づいた。

いつも使っているナイフがかなり軽く感じる。

気のせいとかではなく明らかに重さが違うのだ。

心当たりはゴブリンを倒したことくらいしかないため恐らくそれが原因だろう。

もしかして…。


ステータスを確認してみる。

雑賀一哉 男 20歳

レベル 43

HP 3900  

MP 4000 

STR 3600 

VIT 2000 

INT 500 

AGI 2000 

スキル 言語自動解釈 ステータス変更 スキル強奪 鑑定 

    ステータス大幅上昇 全魔術使用可能 ダメージ半減



覚醒した俺。

自分の才能が恐ろしいぜ。

なんて言ってる場合じゃない。


いきなりのステータスの上昇に驚く。

どうやら倒したゴブリンの経験値が多かったらしい。


レベル100ある敵を倒したらこうなるのか。

でも苦労せず倒してしまったのにいいんだろうか。

まぁ俺が気にしても仕方ないか。


そう結論付けその後も魔法の練習を始めた。












それからさらに3日たった。


森の中で草を食べているボアがいる。

初日に一哉を襲ったスライムを殺した奴だ。

特に周りを警戒する様子もなく草を食べ続けている。

しかし急にシュンと音がすると、ボアが倒れる。

眉間に穴をあけながら、ズシンと音をたてて倒れるボア。

その死体に近づいてくる一人の青年。俺だ。

ボアに近づき体に触れる。

その後、ナイフを取り出してボアの肉を切り取る。


「そろそろ狩り尽くしてきたな。」


俺はゴブリンと戦ってからの間ずっと森で狩りをしていた。

狩りと言っても基本「バレット」で狙って撃つだけだったが。

そのため最近ではモンスターを見つけることが難しくなっていた。

ちなみに今の俺のステータスはこんな感じだ。


雑賀一哉 男 20歳

レベル 250

HP 33900  (体力)

MP 34000 (魔力)

STR 23600 (攻撃力)

VIT 22000 (防御力)

INT 5500 (知力)

AGI 30000 (素早さ)

スキル 言語自動解釈 ステータス変更 スキル強奪 鑑定 

    ステータス大幅上昇 全魔術使用可能 ダメージ半減

    隠密 隠蔽 攻撃力上昇大 防御力上昇大。



三日三晩、寝ずに戦い続けたらいつの間にかかなり強くなっていた。

隠密と隠蔽はブラックバットという蝙蝠みたいなやつを倒したら手に入れるころができた。

とにかくこの森のモンスターが強すぎるため経験値があほみたいに手に入る。

しかも俺は魔法で当てればほぼ一撃で殺すことができるため効率よくレベルアップできた。

しかし最近はモンスターを倒しすぎて数が少なくなっているため、倒すよりも探す方が大変になってきた。


そろそろ一人も寂しくなってきたしこの森を出てもいいかもな。


そう考えながらボアの解体した肉をカバンに入れる。


そしていつもの川まで戻る。

テントに入りこれからのことについて考えてみる。


少しこっちの世界の人に会うのは怖いけどそろそろこの世界についての情報がほしいな。

恐らく近くに町はあるようだし…。

よし。明日この森を出よう。


そう決心すると明日に向けて今日は早めに眠りについた。


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