プロローグ
新作です。
殺し屋になるまでをできるだけ早く書いていく予定です。
感想などありましたら遠慮なくいってください。
2030年 第三次世界大戦 開戦。
日本でもそれに伴い徴兵が行われる。
「日本特殊部隊作成法」の可決により戦争に特化した特殊部隊の作成が決定。
狙撃・暗殺専門部隊「ネイビー」発足。
狙撃・暗殺専門特殊部隊 ネイビー
隊長・・・雑賀一哉3尉 20歳
自衛隊トップの成績を備え、狙撃能力にお
いて右に出るものなし。
副隊長・・加藤雄太曹長 25歳
雑賀に次ぐ狙撃能力あり。
構成人数 4人1組 10組 計40人
戦績 2032年 ○○の大統領暗殺
2033年 △△の秘密基地爆破
その他重要目標多数始末
2037年 中国へ出兵するが隊長の殉職
しかしその後なかなか成果を出せなくなる。
2038年 解散
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なんでこんなことに。
俺は今全身を照準レーダーの赤い点で囲まれている。
くそ、あいつのせいだ、加藤。
あいつのせいで俺がこんな目に合うんだ。
こんなことになるならあいつのことを信じるんじゃなかった。
後悔の念だけが募っていく。
時をさかのぼること1時間
俺たちネイビーは要人の暗殺を任されていた。
今回の作戦は非常に簡単なものだった。
その作戦は目標が家を出てきたところを狙撃するというもので、予定では俺の部隊が狙撃ポイントで待機し加藤の部隊が護衛を仕留める手はずだった。
しかし作戦が開始すると加藤の部隊は突然行方をくらましたのだった。
当然俺たちの部隊は護衛に見つかり追われることになった。
四人で固まっていると見つかる危険があるためばらばらに逃げることにした。
俺はとにかくここから離れるべきだと考え繁華街の中を人を押し分けながら逃げる。
どうやら敵は俺に標準を定めたようで、護衛の敵がすべて俺を追いかけてくる。
前もって脱出経路の確保はしていたため、ヘリが隠してある地点目指して逃げる。
そして脱出地点についた瞬間俺は絶望した。
用意していたはずのヘリがそこには存在していなかったからだ。
すると俺の個人回線に通信が入った。相手は加藤だ。
「隊長生きてますか。無事だったら返事してください。」
俺は助けが呼べると安心して返信した。
「生きているぞ、加藤。すまないが敵に追われていてやばい状態なんだ。悪いがすぐに助けに来てくれ。」
すると向こうから舌打ちが聞こえてきた。
「ちっ。まだ生きてんのか。相変わらずしぶとい野郎だな。お前がいるからいつまでたっても俺が隊長になれねぇじゃねーか。お前はさっさと死ねばいいんだよ。」
腕の通信機器から聞こえてくる内容があまりにも衝撃的過ぎて俺はその場に立ち止ってしまう。
「何を…言ってるんだ…加藤。まさか…ヘリがなかったのはお前の…せいなの…か」
「今頃気付いてももう遅いんだよ。あとのことは俺に任せてお前はあの世に行くんだな。
じゃーな。間抜けな隊長さん。」
それ以降返信はなかった。
俺は追っ手の護衛たちに取り囲まれ今に至っている。
引き金を引く音が聞こえた。
どうやら容赦なく殺すつもりらしい。
その後、大きな音がしたかと思ったと同時に俺の意識は途切れた。
1937年 雑賀一哉 任務中に殉職