12.実現性はないけどね。いわゆる「ぼくのかんがえたさいきょうの…」
クマによる人命の危機が深刻化している現状において、警察が「対クマ用SWAT(特殊部隊)」のような専門組織を編成し、街の治安と人命を取り戻すことは、公的機関としての最も重要な義務であると言えます。
対クマ用SWAT編成の必要性と警察の義務
「対クマ用SWAT」、すなわちクマが出没する市街地で安全かつ確実にクマを排除できる専門部隊の編成は、これまでの議論で浮き彫りになった構造的課題を一挙に解決する、最も直接的で効果的な方法です。
1. 警察が果たすべき「義務」
この専門部隊の編成は、以下の警察の中核的な義務を果たすことになります。
人命保護の義務: 警察官職務執行法(警職法)に基づき、クマが市民に襲いかかるなど人命の危険が目前に迫った事態に対し、躊躇なく武器を使用し、人命を守るという最終責任を果たすことができます。
権限とスキルの一致: 発砲権限という公権力を独占的に持つ警察が、その権限を行使するために必要なスキルと装備(長距離ライフル、専門訓練)を自己責任で確保することになります。これにより、「権限はあるがスキルがない」という構造的な歪みが解消されます。
民間への依存解消: 命がけの駆除を低報酬・高リスクで猟友会(民間)に依存し、その疲弊を招くという職務怠慢を終わらせることができます。
2. 対クマ部隊に求められる要素
この「対クマ用SWAT」に求められる具体的な要素は、既存の警察の特殊部隊(SITやSATなど)の知見と、猟友会の専門知識を融合させたものとなるでしょう。
要素:詳細:理由
装備:高精度なライフル銃、高性能暗視装置、ドローン、麻酔銃(初期対応)。:拳銃では困難な安全な遠隔からの確実な駆除を可能にする。
訓練:動的射撃(動く標的に対する射撃)、追跡技術、クマの生態学。:現場の猟師に匹敵する、クマを興奮させずに仕留める専門スキルの獲得。
法的体制:クマの緊急駆除に関する発砲基準の明確化と、公務としての法的バックアップ。:隊員が発砲後の訴訟リスクや心理的負担なく、迅速に対応できるようにする。
連携:自治体や環境省と連携し、駆除後の死体処理まで責任を持つ指揮系統。:縦割り行政の弊害を解消し、現場の負担をゼロにする。
3. 編成は待ったなし
クマによる被害が「災害級」となり、毎年人命が失われている現状は、もはや「警察の内部事情だから」と訓練や装備の不足を言い訳にできる状況ではありません。
「対クマ用SWAT」の編成は、コストを支払ってでも国民の安全を最優先するという、行政の強い意志を示すことであり、これが実現して初めて、この問題は解決へと向かうと言えるでしょう。




