集合
「図書館だ!!!急いで!!」
アポロンの叫び声が聞こえてきたので入口を見れば3人が滑り込むように入ってきた。
「あれは来てなさそうです!とりあえずは撒けたようです...!」
アポロンの方を見て朱里は声をかけ、アポロンはホッとした顔で頷いた。
「怖かったです...!アポロンさん本当にありがとうございました!」
とよく見るとアポロンの腕に掴まっている元々いた1人の女の子がいた。
「だからお前邪魔言うたね。本当に邪魔よ」
と聞き覚えのある声でもう1人いることに気づいた。あれは...
「あ!?ボティス!?なんでいんだよ?」
「ん?その声は...アガレス?なんでいるね」
2人で不思議そうな顔をしている。彼はボティスさん。耐久ゲームをよくしている印象、ポテトチップスが崖を登っていく謎のゲームをやっていたがクリアするまで粘ったらしくものすごく配信時間が長かった。私も見たけど長すぎて寝てしまったレベルである。時間がおかしい。時空を飛び越えるボティス。
人と関わるのが嫌いなのかどうなのかはわからないが主に個人での活動をしていて稀にコラボ動画が上がればトレンド入りする配信者だ。何故かアガレスとは気があったのかコラボを何回かしていたが思っていたより仲が良さそうでファンからしてもにこやかな気分になってしまう。
「そこ何こっち見て変な顔してるね」
こちらをじっと見て変顔発言をくらった。解せぬ。変な顔してないもん。
「変な顔はしてません...。ちょっとニコニコしちゃっただけで...」
ムッとして言い返すとボティスはハッと鼻で笑った。なんでやねん。
「それを人は変な顔言うよ。認めるといいね」
ボティスは言うだけ言ったら興味が無くなったのか図書館の中を探索しに行ってしまった。なんて自由人なんだ。
「あー…その、あんなんだけど悪い奴ではないんだ、許してやってくれ」
アガレスは苦笑いしながら声をかけてくれた。気にしてないことと配信を見たことがあるから何となくわかっていたと伝えればそうかと笑ってくれた。