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謎の解明

廊下に出て辺りを見渡してみれば学校の案内地図が貼ってあることに気がついた。


「アガレスさん!こっちに地図がありますよ!とりあえず場所の確認をしましょう」


アガレスに声をかけ地図を確認すると現在位置と各階の案内が書いてあったが一部が塗りつぶされていて読めないところがある。3階のようだが何があるのだろうか。


「3階には容易に近づかねぇ方が良さそうだな。色々準備と情報集めてから捜索するか」


「そうですね、何があるか分からないので細心の注意が必要だと思います。何か情報がありそうといったらやはり図書館っぽいですね…。とりあえず先程見えた所が図書館のようですしそちらに向かいますか?」


アガレスに問いかければそうだなと返ってきたので2人で図書館を目指すことにした。



しばらく歩けば先程目指していた図書館が見えてきた。中を確認してから入ってみたが誰もいない様子だ。


「まだ他の人は来ていないみたいですね…大丈夫でしょうか…」


と不安を口にすると少し考えてから


「まぁアポロンもやるときゃやるやつだし大丈夫だろ。問題はもう1人の女だな。何かあればしがみついてきて動きにくかったからな」


と答えた。推しにしがみついたん?羨まし…と思ったがよく考えたら今日は心の中で何回死んだか分からないご褒美タイムだったのを思い出して菩薩顔になった。もちろんそれを見られてておもしれぇ顔してどうした?と笑われた。心外である。



とりあえず2人で手分けして図書館をチェックしていくことにした。


「謎は謎のまま…書物を読め…ってどの書物?量が多いよォ」


私は窓際の本棚をくまなくチェックしていく。1冊ずつ手にとって中を覗き関係ない物を戻していく。その時たまたま持った本から紙が落ちる。


「…?なにこれ」


それを拾ってみると誰かのチェキだった。見たことも無い人だが何か既視感がある。何故だろうかと思いながらも情報として持っていく。他の本も探してみればルールブックと書かれた本を発見した。内容が現在の状態と酷似していたのでこれは今の状況のルールブックということで間違いなさそうだ。


「アガレスさん!ルールブックと書かれたものを見つけました!現状と似ているので恐らく役に立つかと」


とアガレスの元へ本を持っていく。でかした!とまた頭を撫でるアガレスに石化した。いやしている場合じゃない。


内容は

『命懸けの脱出ゲーム!推し事したって裏切られて終わり!その無力さと推しの人間性、裏切られた時の絶望、害悪リスナーのマナーの低さを思い知りなさぁい!』

と頭の悪そうなタイトルがデカデカと書いてあり参加者の名前が出るようになっていた。空欄が大きいので巻き込まれた人がまだまだいそうだ。他には先程見たものと同じ地図がありここだけ安全圏と書かれていた。


「あんまり情報は掴めませんね…ルールブックというよりラノベのタイトル?」


「ちげぇねぇわwww」


と2人で話していればバタバタと扉が開く音がした。


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