バラバラになって
担がれてからしばらくして歩けそうになったので降ろしてくれるように声をかければまたダメそうなら遠慮なんかせず声をかけろと言ってくれた。私はありがとうございますと頭を下げればアガレスは頭をポンっと撫でた。私今生きてる?
「ところで今どこに向かっているんですか? 」
と疑問を投げかけるとアポロンがニコッと笑って
「図書館を探しているんだ。僕達が最初に倒れていた所の黒板に、謎は謎のまま。知りたければ書物を読めって書いてあったんだ。ここは学校みたいだしきっと図書館があるだろうって探して歩いていたところで2人を見つけたんだ 」
と分かりやすく説明してくれた。もう1人いた女の子がこちらに微笑みつつ
「図書館についたら自己紹介しましょ!今はお名前もよく分かりませんし、情報交換はした方がいいですよね! 」
と提案すればみんなは首を縦に振った。
しばらく歩いていれば図書館らしき場所が奥に見えてみんなで顔を合わせて入ろうと頷いた時だった。図書館の少し前の教室からぬっと先程より少し早い量産系の服を着たデカい化け物がニタァと笑って迫ってきた。
「まずい!逃げよう! 」
アポロンの声に弾かれるように皆慌てて走り出す。パニック状態で走っているので途中でみんなバラバラに散ってしまった。