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第七十作目「最愛の好敵手」

ある英雄がその生涯を終えようとしていた。


若かりし日は当代最強の戦士であり、和平の証として魔王を妻に娶った。


魔族の寿命が長いのか見守る妻は変わらず美しい。


彼女が耳元で囁く


「あなたが死ぬのを待っていました。これで私を止めるものは誰もいない」


返事はない。


彼女は一人最愛の好敵手を弔った。




【一言メモ】

最初は本気で死ぬまで待ってというかせめて老いて弱るまで待とうとしたけど毎日一緒に過ごすうちに相手に情が移ったんだろうなと。いざ自由の身になっても喜びよりも圧倒的に悲しみの方が大きくて自分でも動揺してたらクソ可愛いなと(°▽°)

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